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【予選レポート】アメリカでのタイトル決定が濃厚に ホンダも速さをアピール/F1アメリカGP

2018年10月21日(日)7:35 am

2018年F1第18戦アメリカGPが10月20日(土)、サーキット・オブ・ジ・アメリカズ(1周5.513km)で2日目を迎え、現地時間午後4時(日本時間21日午前6時)から行われた予選でメルセデスのルイス・ハミルトンがポールポジションを獲得した。今季9回目、通算81回目。

●【画像:予選結果】2018年F1第18戦アメリカGP予選Q1-Q2-Q3のタイム、周回数

【予選Q1】ガスリーが7番手でQ2進出

18分間で行われたQ1では、メルセデス勢が順当に速さを見せ、ハミルトンがトップ、バルテリ・ボッタスが2番手の位置につけ、それにフェラーリやレッドブル勢が続く展開となる。

ところが、6番手タイムを刻んだマックス・フェルスタッペン(レッドブル)の右リアアクスルにトラブルが発生。フェルスタッペンはスロー走行で何とかピットに戻るものの、その後走行できるのかどうか不安を残す展開となる。

規定数を超えるPU(パワーユニット)交換によりグリッド降格ペナルティーを受けることが決まっているトロロッソ・ホンダだが、ピエール・ガスリーが7番手に食い込むパフォーマンスを見せて新PUの進歩をアピール。ブレンドン・ハートレーも最後のアタックでマクラーレンのフェルナンド・アロンソをノックアウトして15番手に浮上し、2台そろってQ2進出を決めた。

Q1でノックアウトされた16番手から20番手までのドライバーは以下の通り。
16番手フェルナンド・アロンソ(マクラーレン)、17番手セルゲイ・シロトキン(ウィリアムズ)、18番手ランス・ストロール(ウィリアムズ)、19番手マーカス・エリクソン(ザウバー)、20番手ストフェル・バンドーン(マクラーレン)。

【予選Q2】フェルスタッペン走れず15番手でQ2敗退

15分間で争われたQ2ではトップ3チーム勢が決勝でのタイヤ戦略を考慮してスーパーソフトタイヤでコースインするが、唯一キミ・ライコネン(フェラーリ)だけがいちばん柔らかいコンパウンドのウルトラソフトタイヤで臨む作戦をとる。

そのライコネンが順当にQ2トップタイムをマーク。それにセバスチャン・ベッテル(フェラーリ)が続き、メルセデスのハミルトンとボッタスが3番手4番手、レッドブルのリカルドが5番手につけた。

しかし、やはりマシンの修理が間に合わなかったフェルスタッペンはまったく走行することができず、予選を15番手で終えることになった。

トロロッソ・ホンダ勢はコースインこそしたものの、ここではタイムを刻まず、ガスリーが13番手、ハートレーが14番手で予選を終了している。

フェルスタッペンを除くトップ3チーム以外のドライバーでは、ハースのロマン・グロージャンとフォース・インディアの2台、ルノーのニコ・ヒュルケンベルグ、そしてザウバーのシャルル・ルクレールがQ3進出切符を手に入れた。

Q2でノックアウトされた11番手から15番手までのドライバーは以下の通り。
11番手カルロス・サインツ(ルノー)、12番手ケビン・マグヌッセン(ハース)、13番手ピエール・ガスリー(トロロッソ)、14番手ブレンドン・ハートレー(トロロッソ)、15番手マックス・フェルスタッペン(レッドブル)。

【予選Q3】ハミルトンがアメリカで3年連続ポール獲得

12分間で戦われたQ3では、最初のアタックでハミルトンが1分32秒567の暫定ポールタイムを刻み、ベッテルが0.088秒差の2番手で続いた。

決勝で3グリッド降格ペナルティーを受けることが決まっているベッテルとしてはなんとしてもポールをとってそのダメージを最小限にとどめておきたいところだが、Q3最後のアタックに逆転ポール獲得をかけることになった。

そして、Q3の残り時間が5分を切ったあたりからドライバーたちが最後のアタックに向けてコースへと向かっていく。そして、トップ2チーム勢はボッタス、ライコネン、ハミルトン、ベッテルの順でアタックに入った。

するとライコネンがハミルトンの暫定ポールタイムを更新する1分32秒307を刻んで暫定トップに躍り出る。ところが、ハミルトンがここでも強さを見せ、ライコネンのタイムを100分の7秒上回って再びトップに立った。

そしてその後ろからアタックを開始していたベッテルはセクター1で全体ベストを塗り替えるもフィニッシュラインを越えた時にはトータルでハミルトンに100分の6秒及ばず、この結果ハミルトンが2016年から3年連続でアメリカGPのポールポジション獲得を決めている。

予選2番手だったベッテルは3グリッド降格により5番グリッドからスタートすることになる。もしハミルトンが明日の決勝でポール・トゥ・ウィンを達成した場合、ベッテルが3位以下で決勝を終えることになればその時点でハミルトンの通算5回目のF1ドライバーズタイトル獲得が確定することになる。

■予選トップ10ドライバー
ポールポジション/ルイス・ハミルトン(メルセデス) 1:32.237
2番手/セバスチャン・ベッテル(フェラーリ) 1:32.298
3番手/キミ・ライコネン(フェラーリ) 1:32.307
4番手/バルテリ・ボッタス(メルセデス) 1:32.616
5番手/ダニエル・リカルド(レッドブル) 1:33.494
6番手/エステバン・オコン(フォース・インディア) 1:34.145
7番手/ニコ・ヒュルケンベルグ(ルノー) 1:34.215
8番手/ロマン・グロージャン(ハース) 1:34.250
9番手/シャルル・ルクレール(ザウバー) 1:34.420
10番手/セルジオ・ペレス(フォース・インディア) 1:34.594

F1アメリカGP決勝は、日本時間22日(月)の午前3時10分にスタートする。

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