トロロッソのチーム代表を務めるフランツ・トストが、マクラーレンとホンダの共同プロジェクトが失敗に終わったのは幸いだったと語った。
レッドブルのジュニアチームとして活動しているトロロッソだが今季からマクラーレンに代わってホンダPUを搭載している。そして2019年からはレッドブルもホンダからワークスPUの供給を受けることが決まっている。
■ホンダは大きな改善を示した
トロロッソを率いるオーストリア出身のトストはホンダとの関係についてスペインの『Marca(マルカ)』に次のように語った。
「我々のホンダとの協働関係は素晴らしいよ」
「ホンダは非常に優秀で、非常にまじめな会社だ。そして彼らは昨年との比較においては大きな改善を遂げている」
■レッドブルと組めば2019年の優勝達成もあり得る
トストは、レッドブルは早ければ2019年にホンダPUで勝利する可能性も十分にあると次のように続けた。
「我々の体制でレースに勝利することは困難だ。レッドブルには我々の3倍のスタッフがいる。すべて全く別のレベルなんだ。ホンダは非常に成功を収めてきた会社であり、レースで勝利することを望んでいる」
「カナダでは改良版(PU)を手にしたが、そこでコンマ3秒改善できた。アメリカ(第18戦/10月21日決勝)ではまた改良版が投入されることになっているし、2019年にはもっと進歩するだろう。私はパワーユニットの戦闘力が非常に高まると確信しているよ」
■マクラーレンは間違いを犯した
2015年から3年間にわたってホンダPUを搭載していたマクラーレンが失敗に終わったこともあり、レッドブルが2019年からホンダPUにスイッチすると決めたときはそれを冷笑した者も少なくなかった。
だが、トストは昨年からホンダが改善するという自信を抱いていたようだ。
「幸運なことに、マクラーレンは間違っていたんだ。そのことはすでに昨年から分かっていたし、私はこう言ったよ。『なんてことだ、これほど素晴らしい協働相手や彼らがつぎ込む資金に関してどうして批判などできるのか?』とね」
そう語ったトストは次のように付け加えた。
「彼らのシャシーが最高のものではないことも分かっている。彼らは我々に対して笑みを浮かべていたが、今度笑みを浮かべるのは私の番だと思っているよ」