来週末に行われるF1モナコGP(27日決勝)でフェラーリがらみの騒動が起きるかもしれないと報じられている。
今季のフェラーリはレギュレーション違反すれすれの手法をとってきていると言われており、オイルを違法に燃焼させているのではないかとのうわさが少し前からささやかれ続けている。
さらに、フェラーリは前戦スペインGPにコックピット保護装置“ハロ”にバックミラーを装着したものを投入したが、これに関しては空力効果を得ることを目的とした可能性があるとしてモナコGP以降は使用が禁止されることになっている。
そして、このほどドイツの『Auto Motor und Sport(アウト・モートア・ウント・シュポルト)』が報じたところによれば、ライバルチームたちがモナコにおいてフェラーリが使用しているバッテリーが違法なものだとして正式に抗議を行うことを検討しているという。
同記事によれば、フェラーリは許容されている4メガジュール以上のエネルギーをバッテリーから得ている疑いがあるという。そのエネルギーはセンサーをすり抜ける形で供給されるようになっており、これによって20馬力相当のパワーに変換されているというのだ。
「このトリックは非常に複雑で、FIA(国際自動車連盟)のエンジニアたちもそれをうまく理解できずにいる」と『Auto Motor und Sport(アウト・モートア・ウント・シュポルト)』は書いている。
メルセデスF1チームの非常勤会長を務める元F1ドライバーのニキ・ラウダは、F1統括団体であるFIAは速やかにこうした疑念に対する答えを出すべきだと次のように主張している。
「FIAはまだ答えが出ていないこうした問題に関してモンテカルロでのレース(モナコGP)までに明確にすべきだよ」