マクラーレンが、2018年型車のパフォーマンスに関して、その目標設定に誤りがあった可能性を認めた。
イギリスの名門F1チームであるマクラーレンは、2015年から3年におよんだホンダとの関係を解消し、今年からルノーPUにスイッチして新たなシーズンに臨んでいる。
だが、ルノーPUを搭載したマクラーレンの2018年型車MCL33のパフォーマンスは決してよいとは言えず、同じルノーPUを搭載するルノーのワークスチームやレッドブルからは大きな差をつけられている。とりわけ、ストレートでのスピード不足はかなり深刻な問題となっている状況だ。
今年のマクラーレンは決勝ではフェルナンド・アロンソとストフェル・バンドーンが粘りの走りを見せ、ライバルたちがリタイアしたりトラブルで順位を下げたりしたチャンスをうまくものにしてここまでコンスタントにポイントを積み重ねることができており、その結果、現時点ではコンストラクターズランキング4番手に位置している。
だが、予選ではここまでの3戦で一度もQ3に進出することができていない。
「(シャシーの)設計に関しては深刻な問題もなければ大失敗したというようなことはないんだ」
スペインの『Marca(マルカ)』にそう語ったレーシングディレクターのエリック・ブーリエは次のように付け加えた。
「だが、コーナーやストレートではもっと速くする必要がある」
『Marca(マルカ)』は、マクラーレンが、例えば5月に行われる今季の第5戦スペインGP(5月13日決勝)に新しいシャシーを投入するといった“プランB”を検討している可能性もありそうだと推測している。
「2人のドライバーたちはクルマのバランスはいいということで意見が一致しているし、セッティングに変更を加えたときには想定通りの反応を示している」
現在のシャシーに関してそう語ったブーリエは次のように付け加えた。
「クルマは我々が設定していた目標に合致しているんだ。だから、目標そのものが正しくなかった可能性はあるだろうね」