ウィリアムズのチーム副代表を務めるクレア・ウィリアムズが、スポンサーの意向に沿わないドライバー選択を行ったことがタイトルスポンサーを失うことにつながったわけではないと主張した。
■タイトルスポンサー離脱の原因は?
2014年からウィリアムズのタイトルスポンサーを務めていたアルコール飲料メーカーのマルティニだが、このほど2018年シーズン限りでウィリアムズのスポンサーを降りることになると発表した。
マルティニはアルコールブランドとしてのイメージづくりのために、2018年には2人のドライバーのうち少なくとも1人はある程度落ち着いた年齢の者を登用して欲しいという希望をウィリアムズに伝えていたと考えられている。
そうしたこともあり、一時は33歳のロバート・クビサが昨年限りで引退したフェリペ・マッサの後任に抜てきされる可能性が高いだろうとのうわさもあった。
だが、最終的にウィリアムズは19歳のランス・ストロールのチームメートに、22歳の若手ロシア人ドライバーであるセルゲイ・シロトキンを据えることを決定。このことにより、マルティニがスポンサーを降りることを決めたのではないかと考えられている。
■ドライバーの年齢とマルティニ離脱は無関係
だが、クレア・ウィリアムズは今季のシーズン前公式テストが行われているバルセロナでカナダの『Le Journal de Montreal(ジュルナル・ド・モントレアル)』に次のように語った。
「私たちはマルティニに対してセルゲイを検討していることを伝えていましたし、彼らもその可能性を非常に歓迎していました」
「(マルティニとの)契約が終了するのは私たちのレースドライバーたちの年齢とは何の関係もありません」
「マルティニとウィリアムズは非常にいい協力関係にありましたし、彼らは自分たちの目標を達成したのです。彼らは単にウィリアムズから去るだけでなく、F1での活動をすべて止めることになります」
■来季以降の予算確保が課題に
ともあれ、今シーズン限りでタイトルスポンサーを失うことが確定したウィリアムズにとって、2019年に向けた予算確保が緊急かつ重要な課題となるのは確かだろう。
「独立系チームですから、私たちには活発な活動を行う宣伝活動部門がありますし、常に新しいパートナーを探しています」
そう語ったクレア・ウィリアムズは次のように付け加えた。
「現時点において、私たちはタイトルスポンサーを探していると言うつもりはありません。なぜなら、私たちが探しているのはレースをするための予算ですから。今年、状況がどのように展開するか様子を見ることにしましょう」