19日(月)にインターネットを通じて2018年型車「RB14」を公開したレッドブルだが、正式なカラーリングが明らかになるのは26日(月)からバルセロナで始まるシーズン前公式テストのことになる。
■公開された新車画像は修正されていた?
だが、このほどドイツの『Auto Motor und Sport(アウト・モートア・ウント・シュポルト)』が報じたところによれば、レッドブルが19日に新車公開を行った際に仮のカラーリングを施したのは「RB14」の秘密をカムフラージュするためだったようだ。
『Auto Motor und Sport(アウト・モートア・ウント・シュポルト)』はさらに、公開された「RB14」の画像にはレッドブルによる修正が施されていたと指摘している。特に新車のサイドポッド部分がコンピューターの画像処理によって実際とは違って見えるような加工が施されていたというのだ。
■違法すれすれのコンセプト導入の可能性も?
実際にバルセロナテストで明らかになるレッドブルRB14がどういう“真実の姿”をしているのかに興味が集まりそうだが、『Auto Motor und Sport(アウト・モートア・ウント・シュポルト)』はレッドブルがなぜわざわざそういう加工を行ったのかには少々疑問もあると次のように書いている。
「一番気になるのは、なぜレッドブルがその部分の詳細を見せたがらないのかということだ」
「それは新たなコンセプトではない。いくつかのチームはフェラーリが持ち込んだそのアイデアを取り入れている」
そう書いた『Auto Motor und Sport(アウト・モートア・ウント・シュポルト)』は次のように付け加えている。
「マクラーレンは、それはレギュレーションの精神に反するものではないかとの疑いを抱いているようだ」
■ライバルチームもニューイの新作に注目
天才F1カーデザイナーとも評されるレッドブル最高技術責任者のエイドリアン・ニューイは、一時はF1活動の最前線からは一歩退いて市販車や競技用ヨットの設計プロジェクトに携わっていた。だが、レッドブルがメルセデスAMGやフェラーリと互角に戦えるチャンスが大きくなったことで、ニューイが再びF1カーの開発にかなり大きく関係しているようだと考えられている。
ニューイが現在のレギュレーションの抜け穴をくぐるような新たな空力コンセプトを投入してくるのかどうか、ライバルチームも強い関心を抱いているようだ。