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【ホンダF1】「トロロッソ・ホンダで上位争いを」F1運営体制を進化・・・2018年、バトンの元エンジニアが現場トップへ

2017年12月07日(木)22:09 pm

ホンダが、2018年からのトロロッソとのパートナーシップを前にF1の運営体制を変更すると発表した。

■全責任を負ってきた長谷川氏、F1プロジェクト総責任者から外れる

これまで『F1プロジェクト総責任者』という肩書きで全責任を背負っていた長谷川祐介氏は、2017年末をもってF1プロジェクト総責任者の役職から外れることになり、2018年からは従来と同じ『本田技術研究所 主席研究員』という肩書きとなる。そして『F1プロジェクト総責任者』のポジションは廃止される。

■2人の責任者体制へ

2018年からの新体制では、HRD Sakuraを担当する執行役員が“研究開発”をリードするとともに、“レースおよびテスト運営も統括”する。

また、“現場の指揮に専念”する『テクニカル・ディレクター』を新たに設置し、この初代テクニカル・ディレクターには田辺豊治(たなべ とよはる)氏が就任すると発表した。

田辺氏は、1990年から92年までゲルハルト・ベルガー担当エンジニアとしてF1の現場を経験。その後インディカーエンジン研究を経て、2003年から2007年(B・A・Rホンダ、ホンダレーシングF1)まではジェンソン・バトン担当チーフエンジニアとして2006年の初優勝にも貢献。2013年から2017年までは米国HPD(ホンダ・パフォーマンス・ディベロップメント)にて『シニア・マネージャー 兼 レースチーム チーフエンジニア』として活躍してきた。

■田辺豊治(たなべ とよはる)
現職:ホンダ・パフォーマンス・ディベロップメント(HPD) シニア・マネージャー

新職:ホンダR&DヨーロッパU.K. F1テクニカル・ディレクター(2018年1月1日付)

■長谷川祐介(はせがわ ゆうすけ)
現職:(株)本田技術研究所 主席研究員 F1プロジェクト総責任者

新職:(株)本田技術研究所 主席研究員(2018年1月1日付)

■「よりスピーディーに業務を遂行」本田技研工業株式会社 執行役員 ブランド・コミュニケーション本部長 森山 克英のコメント

「これまで、F1プロジェクト総責任者が担っていた技術開発とレース現場指揮監督の責任範囲を分離し、開発とレース・テスト現場それぞれが、よりスピーディーに業務を遂行できる体制へと進化させます。

開発現場とレース現場が各々の役割をしっかり果たすことで、トロロッソ・ホンダが上位争いをする姿を一日でも早くお見せできるよう挑戦を続けてまいります。引き続き皆さまの応援をよろしくお願いします」。

■田辺豊治 略歴
1984年:本田技研工業(株)入社
1990〜92年:McLaren Hondaチーム ゲルハルト・ベルガー担当エンジニア
1993〜03年:IndyCar エンジン研究、レースエンジニア
2003年:B・A・R Hondaチーム ジェンソン・バトン担当チーフエンジニア
2004〜05年:B・A・R Hondaチーム ジェンソン・バトン担当チーフエンジニア兼Hondaレース・テストマネージャー
2006〜07年:Honda Racing F1 Team ジェンソン・バトン担当チーフエンジニア兼Hondaレース・テストマネージャー
2008年:(株)本田技術研究所 F1開発責任者
2009〜13年:(株)本田技術研究所 量産エンジン開発
2013〜17年:HPD シニア・マネージャー 兼 レースチーム チーフエンジニア

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