かつてF1公式タイヤサプライヤーを務めていたフランスのタイヤメーカー『ミシュラン』のモータースポーツ責任者が、今後F1に復帰する予定はないと語った。
1977年から1984年まで、そして2001年から2006年までF1にタイヤを供給していたミシュランだが、最近ではWRC(世界ラリー選手権)、WEC(世界耐久選手権)、スーパーGT、MotoGP、そしてフォーミュラEなどの公式タイヤサプライヤーを務めていることで知られている。
フォーミュラE2017-2018年シーズン開幕戦が行われた先週末の香港においてドイツの『Speedweek(スピードウィーク)』からF1復帰の可能性について質問を受けたミシュランのモータースポーツ責任者パスカル・クアスノンは次のように答えた。
「我々としては自分たちにとってやりがいがなく、市販車への技術転換ができないシリーズに参入するつもりはないよ」
「F1では18インチホイールを使うこともできないし、タイヤも短距離でしか使えない。我々はそれには興味ないね」
ちなみに、フォーミュラEで使用されるタイヤはスリックが入った全天候型タイヤであることに加え、サイズもフロントが255/40R18、リアが305/30R18と市販の高性能スポーツカー用タイヤとほぼ同等のスペックとなっている。