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【決勝レポート】アロンソ不運のリタイア ボッタスがキャリア2勝目を達成/F1オーストリアGP

2017年07月09日(日)23:04 pm

2017年F1第9戦オーストリアGPが7月9日(日)、レッドブルリンク(全長4.318km)で3日目を迎え、現地時間14時(日本時間21時)から行われた決勝でメルセデスAMGのバルテリ・ボッタスが今季2勝目を上げた。ボッタスの優勝はF1キャリア通算でも2勝目。

●【決勝結果】F1オーストリアGP決勝レースのタイム差、周回数、ピット回数

■スタート直後にアロンソとフェルスタッペンに不運

スタートではポールシッターのボッタスが抜群の飛び出しを見せてトップの位置を守る。12番グリッドからスタートしたマクラーレン・ホンダのフェルナンド・アロンソも数台を追い抜いてターン1へと進入するが、ここでトロロッソのダニール・クビアトがアロンソに接触、そのはずみでアロンソはマックス・フェルスタッペン(レッドブル)のクルマにぶつかり、ここでアロンソとフェルスタッペンがともにリタイアとなってしまう。

ボッタスはその後ペースを上げ、2番手を走るセバスチャン・ベッテル(フェラーリ)とのギャップをどんどん開いていく。ギアボックス交換により5グリッド降格となり8番グリッドからスタートしたルイス・ハミルトン(メルセデスAMG)も8周目には5番手の位置までばん回してくる。

■ハミルトンはレース後半に4番手にばん回

レースが30周を過ぎたころからタイヤ交換を行うドライバーが出始める。スーパーソフトタイヤでスタートしていたハミルトンも32周目にピットに入りウルトラソフトに交換。1回ストップが主流となると考えられるレースで残りの周回数を考えればかなりのギャンブルだと思われたが、これでハミルトンは前を走行していたキミ・ライコネン(フェラーリ)のアンダーカットに成功し、45周目には4番手に上がる。

先頭のボッタスも42周目にピットイン。これでタイヤ交換のタイミングを遅らせたライコネンが一時暫定トップに立つ。だが、新品のスーパーソフトタイヤに履き替えたボッタスがすぐに追いつき、44周目に難なくライコネンを追い抜く。あまりベッテルの援護ができなかったライコネンもその後すぐにピットに向かった。

ボッタスがトップ、ベッテルが2番手、5戦連続表彰台を狙うレッドブルのダニエル・リカルドが3番手、4番手ハミルトン、5番手ライコネンという順番でレース後半が展開されていくが、終盤にボッタスとベッテル、リカルドとハミルトンの差が縮まり、白熱した順位争いが展開されていく。

■ボッタスがトップの座を死守

最後はテール・トゥ・ノーズ状態の戦いとなるが、結局最後までトップの座を守り切ったボッタスが先頭でチェッカーフラッグを受けた。2位ベッテルとのギャップはわずかに0.658秒差という僅差(きんさ)だった。

リカルドもハミルトンの追い上げをかわして3位でチェッカーを受け、5戦連続となる表彰台を確保した。

オーストリアGP決勝トップ10ドライバーは次の通り。

優勝/バルテリ・ボッタス(メルセデスAMG)
2位/セバスチャン・ベッテル(フェラーリ)
3位/ダニエル・リカルド(レッドブル)
4位/ルイス・ハミルトン(メルセデスAMG)
5位/キミ・ライコネン(フェラーリ)
6位/ロマン・グロージャン(ハース)
7位/セルジオ・ペレス(フォース・インディア)
8位/エステバン・オコン(フォース・インディア)
9位/フェリペ・マッサ(ウィリアムズ)
10位/ランス・ストロール(ウィリアムズ)

■ベッテルとハミルトンのポイント差は20に

マクラーレン・ホンダ勢は、ストフェル・バンドーンが12位で完走したものの、アロンソは1周目のクラッシュによりリタイアとなり、このレースでのポイント獲得はならなかった。

ベッテルが2位、ハミルトンが4位という結果に終わったことで、ランキングリーダーのベッテルと2番手ハミルトンの差は20ポイントに広がっている。

2週連続開催となる次戦2017年F1第10戦イギリスGPは7月14日(金)の現地時間9時(日本時間17時)に開幕。決勝は7月16日(日)現地時間13時(日本時間21時)にスタートする。

●【ポイントランキング表】F1オーストリアGP決勝レース終了後
●【決勝結果】F1オーストリアGP決勝レースのタイム差、周回数、ピット回数

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