2017年F1第9戦オーストリアGPが7月8日(土)、レッドブルリンク(全長4.318km)で2日目を迎え、現地時間14時(日本時間21時)から行われた予選でメルセデスAMGのバルテリ・ボッタスがポールポジションを獲得した。今季2回目、通算2回目。
●【予選結果】F1オーストリアGPのQ1-Q2-Q3タイム、周回数
■Q1 マクラーレン・ホンダが2台そろってQ2進出
18分間で行われたQ1では、フェラーリのセバスチャン・ベッテルとメルセデスAMGのバルテリ・ボッタスがスーパーソフトで乗り切る作戦を展開。そんな中、メルセデスAMGのルイス・ハミルトンがトップタイムを刻み、フェラーリのキミ・ライコネンが2番手で続き、3番手にベッテルが入るという展開となる。
一方、セッション終盤にノックアウトゾーンの16番手に下がったマクラーレン・ホンダのストフェル・バンドーンは、最後のアタックで15番手に順位アップ。ルノーのジョリオン・パーマーやウィリアムズの2台がタイムアップを図ることができず、バンドーンが15番手を維持し、13番手のフェルナンド・アロンソとともに予選Q2進出を決めた。
Q1でノックアウトされた16番手から20番手までのドライバーは以下の通り。
16番手ジョリオン・パーマー(ルノー)、17番手フェリペ・マッサ(ウィリアムズ)、18番手ランス・ストロール(ウィリアムズ)、19番手マーカス・エリクソン(ザウバー)、20番手パスカル・ウェーレイン(ザウバー)
■Q2 フォース・インディア勢がトップ10に食い込む
15分間で争われたQ2では、ギアボックス交換による5グリッド降格が決まっているハミルトンがスーパーソフトタイヤで乗り切る作戦を取ってくる。ハミルトンはスーパーソフトで3番手に入るタイムをたたき出し、明日の決勝をこのスーパーソフトタイヤでスタートすることが決まった。
Q1での走行中にサスペンションを壊してしまったハースのケビン・マグヌッセンがQ2で走行することができず、セッションは実質的に14台での争いとなる。ここでフォース・インディア勢が安定した強さを示し、2台ともにQ3進出を決める。
マクラーレン・ホンダ勢は、アロンソがセッション終盤までトップ10圏内に位置していたものの、最後のアタックでタイムを伸ばすことができずに12番手、バンドーンもその下13番手でオーストリアGP予選を終えることとなった。
Q2でノックアウトされた11番手から15番手までのドライバーは以下の通り。
11番手ニコ・ヒュルケンベルグ(ルノー)、12番手フェルナンド・アロンソ(マクラーレン)、13番手ストフェル・バンドーン(マクラーレン)、14番手ダニール・クビアト(トロロッソ)、15番手ケビン・マグヌッセン(ハース)
■Q3 ボッタスが100分の4秒差でベッテルをかわす
12分間で戦われたQ3では、最初のアタック合戦でボッタスがうまく周回をまとめて1分04秒251をマーク。ベッテルも引けを取らない走りを見せるが、わずかに100分の4秒ボッタスのタイムに届かなかった。ハミルトンが3番手、ライコネンが4番手でそれに続く。
Q3の残り時間が3分を切ったところからポールポジションをかけた最後の戦いが開始される。セッションの残り時間がほとんどなくなり、上位のドライバーたちが最後のアタックラップに入る。だが、ここでハースのグロージャンのクルマにトラブルが発生。グロージャンはコース上にクルマをストップさせてしまい、ここで黄旗が振動されてしまう。
結局誰もボッタスの暫定ポールタイムを上回ることができないままQ3が終了。ボッタスの第3戦バーレーンGP以来となるポールポジションが確定した。
オーストリアGP予選トップ10ドライバーは次の通り。
ポールポジション/バルテリ・ボッタス(メルセデスAMG)
2番手/セバスチャン・ベッテル(フェラーリ)
3番手/ルイス・ハミルトン(メルセデスAMG)
4番手/キミ・ライコネン(フェラーリ)
5番手/ダニエル・リカルド(レッドブル)
6番手/マックス・フェルスタッペン(レッドブル)
7番手/ロマン・グロージャン(ハース)
8番手/セルジオ・ペレス(フォース・インディア)
9番手/エステバン・オコン(フォース・インディア)
10番手/カルロス・サインツ(トロロッソ)
なお、3番手となったハミルトンは決勝で5グリッド降格となることが確定している。
マクラーレン・ホンダ勢は、フェルナンド・アロンソが12番手、ストフェル・バンドーンが13番手だった。
F1オーストリアGP決勝は、明日の日本時間21時から始まる。
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