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【決勝レポート】ハミルトンがカナダ3連覇 アロンソまたもエンジントラブルに泣く/F1カナダGP

2017年06月12日(月)5:31 am

2017年F1第7戦カナダGPが6月11日(日)、ジル・ビルヌーブ・サーキット(全長4.361km)で3日目を迎え、現地時間14時(日本時間12日3時)から行われた決勝でルイス・ハミルトン(メルセデスAMG)が優勝した。今季3勝目、通算56勝目。

●【決勝結果】F1カナダGP決勝レースのタイム差、周回数、ピット回数

■1周目からセーフティカー導入の荒れた展開に

スタート直後に5番手スタートだったレッドブルのマックス・フェルスタッペンが一気に2番手に順位アップ。2番グリッドからスタートしたセバスチャン・ベッテル(フェラーリ)は4番手、4番グリッドスタートのキミ・ライコネン(フェラーリ)は6番手に順位を下げてしまう。

さらに、その直後にターン3でカルロス・サインツ(トロロッソ)とフェリペ・マッサ(ウィリアムズ)がクラッシュし、ここでセーフティカーが導入されるという波乱のスタートとなってしまう。

レース再開後、ベッテルはフロントウイングにダメージを負ってしまいピットに戻り、ここで最下位にまで順位を落としてしまう。この間に12番手からスタートしていたフェルナンド・アロンソ(マクラーレン・ホンダ)がトップ10圏内に入ってくる。

■フェルスタッペンに不運 ベッテルは最後尾から追い上げ

ところが、レースが11周目に入ったところで2番手を走行していたフェルスタッペンのマシンにトラブルが発生。フェルスタッペンはここでリタイアとなってしまう。これでハミルトンのチームメート、バルテリ・ボッタスが2番手に上がりメルセデスAMGが1-2体制を形成する。

アロンソはタイヤ交換を遅らせ、ほかのクルマがピットインする間に順位を上げ、一時は6番手を走行する。レースが3分の1に到達するころにはベッテルがポイント圏内の10番手にまでばん回。レースが後半に差し掛かるころには7番手にまで順位を上げる。

41周目に5番手を走行していたライコネンが2度目のピットインを行い、ベッテルの後ろ7番手でコース復帰。ベッテルも50周目にピットに入って再びライコネンの後ろでコースに戻る。

■ライコネンにもトラブル発生

この時点でトップのハミルトン、2番手ボッタス、3番手を走行するダニエル・リカルド(レッドブル)、そして4番手セルジオ・ペレスと5番手エステバン・オコンのフォース・インディア勢は1ストップで最後まで走り切る作戦をとり、それを2回ストップを行ったフェラーリのライコネンとベッテルが追う展開となる。

レースが55周を回ったところでトップ10圏内を走行していたダニール・クビアト(トロロッソ)がトラブルでリタイア。これでアロンソがポイント圏内の10番手に浮上する。

61周目にライコネンがクルマにトラブルを抱えてしまいペースダウン。ベッテルは労せずして6番手に浮上し、前を走るフォース・インディア勢の追い上げを開始。レースが残り4周となった67周目にまずはオコンを交わす。

■またもアロンソにエンジントラブル

先頭を走るハミルトンが残り2周となる69周目に入ったところで、アロンソのクルマにエンジントラブルが発生。アロンソは今季初ポイント獲得まであと3周というところで無念のリタイアとなってしまう。それとほぼ同じタイミングでベッテルはペレスをとらえて4番手に浮上する。

■ハミルトンはカナダで3年連続ポール・トゥ・ウィン

結局、ハミルトンがそのまま70周をトップで走り切り先頭でチェッカーを受け、ベッテルと並ぶ今季3勝目を挙げた。ハミルトンはこれで2015年以来カナダで3年連続となるポール・トゥ・ウィンを達成。カナダでの勝利記録も6勝に伸ばしている。

2位にはバルテリ・ボッタス(メルセデスAMG)、3位にダニエル・リカルド(レッドブル)入り、表彰台に上った。

4位から10位までの結果は次のとおり。4位セバスチャン・ベッテル(フェラーリ)、5位セルジオ・ペレス(フォース・インディア)、6位エステバン・オコン(フォース・インディア)、7位キミ・ライコネン(フェラーリ)、8位ニコ・ヒュルケンベルグ(ルノー)、9位ランス・ストロール(ウィリアムズ)、10位ロマン・グロージャン(ハース)。

■ベッテルのポイントリードは12に減少

ハミルトンが優勝しベッテルが4位に終わったことで、レース前には25ポイント差だった2人のギャップが12ポイントに縮まっている。

マクラーレン・ホンダ勢は、惜しくもリタイアでポイント獲得を逃したフェルナンド・アロンソが記録上は完走扱いで16位、ストフェル・バンドーンは14位でカナダGPを終えている。

次戦2017年F1第8戦アゼルバイジャンGPは、6月23日(金)の現地時間13時(日本時間18時)に開幕。決勝は6月25日(日)現地時間17時(日本時間22時)にスタートする。

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