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ハースF1、ブレーキメーカーは当面現状維持か

2017年04月26日(水)5:30 am

今年F1参戦2年目を迎えているハースF1だが、今週末に開催されるF1ロシアGP(30日決勝)に新たなブレーキメーカーと組んで臨むことはなさそうだ。

■現在のブレーキに不満のグロージャン

ハースは昨年からずっとブレンボ社からブレーキの供給を受けている。だが、ナンバー1ドライバーのロマン・グロージャンは昨シーズンを通じてそのブレーキの感触の悪さを訴えており、それは今年に入ってからも変わっていない。

そして、先週バーレーン・インターナショナル・サーキットで2日間にかけて行われたシーズン内公式テストで、グロージャンはカーボン・インダストリーズ社のブレーキシステムのテストを行っていた。

■別メーカーも現時点では大差なし

そのテスト後、両メーカーのブレーキについて感触の違いなどを尋ねられたグロージャンは、ドイツの『Auto Motor und Sport(アウト・モートア・ウント・シュポルト)』に次のように答えた。

「どちらもすごく似ているよ」

「だけどテレメトリーによれば、いくつかの部分は(カーボン・インダストリーズ社製の方が)うまく機能していることが分かったよ。そちらの方がブレーキングプロセスの最後で僕の好みに合う挙動を示すんだ」

そう語ったグロージャンだが、実際のところブレンボ社製のブレーキも最近はよくなってきていると次のように続けた。

「中国では改良版が使われたんだけれど、それからはうまく機能するようになったよ。そうなるまでに1年半待つ必要があったけれどね」

■当面はブレンボを継続使用か

こうした状況を見れば、ハースがすぐにブレーキシステムをブレンボ社からカーボン・インダストリーズ社のものに替えることはないかもしれない。

ブレーキを替えるということは単にディスクの素材を変えればいいという話ではなく、それに関連するブレーキ・バイ・ワイヤーやMGU-K(運動エネルギー回生システム)などの複雑な部品もすべて交換することになるためだ。

さらに、フェラーリと密接な協力関係を築いているハースにとって、フェラーリと長期的にいい関係を築いてきているブレンボ社と手を切るというのも、本来はやりたくないところだろう。

グロージャンも、ブレーキメーカー変更についてはもっと慎重な検討が必要だと認め、次のように続けた。

「それによって改善できると完全に確信する必要がある」

「ブレーキの検証のためにフリー走行セッションを犠牲にするわけにはいかないからね」とグロージャンは付け加えた。

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