マクラーレンがホンダと手を切るつもりかもしれないと報じられている。
■マクラーレン市販車部門がBMWと提携
2015年に伝説的コンストラクターであるマクラーレン・ホンダが復活。初年度は予想以上に不本意な結果で終わってしまったものの、2016年シーズンには堅実な進歩を見せ、2017年は表彰台争いもできるのではないかとの期待が膨らんでいる。
だが、今週になって、マクラーレン・グループの市販車部門であるマクラーレン・オートモーティブがエンジン開発に関してBMWと手を組んだことが明らかとなった。
今回のBMWとの提携について、マクラーレン・オートモーティブの責任者であるマイク・フルーウィットは次のように語っている。
「これはすべてのパートナーたちの強みを生かすエキサイティングなプロジェクトだ」
■BMWはF1スペックエンジンを開発?
だが、すでにメディア関係者の中にはマクラーレンが、マクラーレン・BMWというF1コンストラクター結成に向けて動き始めたのではないかと憶測している者もいる。
スペインのスポーツ日刊紙である『AS』のマヌエル・フランコ記者は、実際にBMWが開発に取り組んでいるのは現在のF1エンジン規格である「V6ターボ」だといううわさを耳にしたとし、次のように続けている。
「最近BMWがF1復帰に向けた交渉を行っているとうわさされたことを思い出さずにはいられない。そして秘密裏にハイブリッドV6ターボエンジン開発プロジェクトが立ち上げられようとしているのかもしれない」
BMWはかつて1950年代序盤にワークス体制でF1に挑戦し、その後60年代から80年代にかけてはF1エンジンサプライヤーとして活躍。2006年から2009年まではザウバーを買収して再びワークスチームをF1に送り込んでいたこともある。