ベネズエラ人ドライバーのパストール・マルドナードが、2017年のF1復帰を目指している。
マルドナードは2011年にウィリアムズでF1デビューを飾り、2012年のF1スペインGPでは初優勝も達成している。2014年にはロータスへ移籍し、当初は2016年もロータスを買収したルノーにそのまま残留すると見られていた。だが、スポンサーであったPDVSA(ベネズエラ国営石油会社)がトラブルを抱えたことにより2015年シーズン限りでシートを失っていた。
だが、コロンビアのトカンシパ・サーキットで行われたイベントに姿を見せた31歳のマルドナードは、F1復帰に向けて取り組んでいると次のように語った。
「いくつかのチームと話をしているし、僕はかなり楽観的だよ」
最近、F1統括団体であるFIA(国際自動車連盟)は2017年のF1暫定エントリーリストを発表したが、現時点でシートが空席となっているのは、ニコ・ロズベルグが突然の引退を表明したメルセデスAMGにひとつ、ザウバーにひとつ、そしてマノーの2つだけとなっている。
だが、ロズベルグの引退によって突然最強チームであるメルセデスAMGのシートにひとつ空きができたことから、今後それ以外のチームも含めてドライバーがシャッフルされる可能性も出てきている。
マルドナードは次のように続けた。
「残念ながら、ある状況によって僕はF1からはじき出されてしまったし、ご存じのように、正攻法でまたそこへ戻るのは決して簡単なことじゃないよ」
「最初はF1に出られなくなったことを受け入れるのはつらかった。だけど、ルノーのパフォーマンスを見てからは、また元気を取り戻せたと言えるだろうね。今、僕はまたいくつかのチームと話し合いをしているし、オーストラリア(2017年開幕戦)でグリッドに立てることを期待しているよ」
そう語ったマルドナードは、次のように付け加えた。
「もちろん、ほかのカテゴリーへ行くことも除外はしていないよ。だけど、目指しているのはF1なんだ」