Hondaは、四輪車や二輪車を共有して活用するモビリティシェアリング事業を展開するGrab Inc.(本社:シンガポール、最高経営責任者:アンソニー・タン、以下、グラブ社)と2016年11月22日に、東南アジアでの二輪車シェアリング領域における協業を検討する旨の覚書を締結した。
■バイクもシェアの時代
近年、「シェアリングエコノミー」と呼ばれるモノの共同利用活動がグローバルレベルで拡大していることに伴い、東南アジアの二輪車市場においても、「所有」から「共同利用」へと使用形態が広がる兆しが見えている。
この環境下で、グラブ社がモビリティシェアリングビジネスで培ってきた知見と、Hondaが持つ二輪車のラインアップ、販売網やサービスなどのリソースを活用し、東南アジアでの試験的な取り組みを通して、シェアリング領域での新しい移動サービスの実現を目指す。
■Hondaの取り組み
Hondaは、二輪車市場が拡大する東南アジアにおいて、各国のニーズに根差し、環境・安全性能に優れた二輪車の普及を進めるとともに、環境問題への取り組みや安全運転普及活動なども積極的に展開している。今後グラブ社との協業を通じて、Honda独自のテレマティクス技術などを活用し、都市部での渋滞緩和への取り組みを進めるほか、環境性能の高い二輪車を採用することにより、CO2排出量のさらなる低減に向けた活動を進めていく。さらに、Hondaの交通教育のノウハウや施設を活用し、二輪ドライバーの安全意識の向上などにも取り組んでいく。
<Honda取締役 執行役員 青山真二のコメント>
「モビリティ産業が大きく構造変化していく中で、現在世界で急速に広がっている『シェアリングエコノミー』は移動そのものの概念を広げる可能性を有しています。今回のグラブ社との協業では、東南アジアの渋滞緩和などをはじめとした社会課題の解決という共通の目的のもと、さらなる“安心・安全・便利"な商品・サービスをお客様にお届けすべく、検討を進めていきます」
<Grab Inc. 社長 ミン・マー氏のコメント>
「世界一の二輪車メーカーであるHondaとの協業により、急速に増加する東南アジアのGrabBike(二輪車の配車サービス)ユーザーの皆様に、持続可能で効率的な移動サービスを提供できることを非常にうれしく思います。今後も長期的なHondaとの協業により、革新的な移動手段を提供していきます」
◇ニュース検索ワード - ホンダ |