2016年F1第16戦マレーシアGPが10月2日(日)、セパン・インターナショナル・サーキット(1周5.543km)で3日目を迎え、現地時間15時(日本時間16時)から行われた決勝でレッドブルのダニエル・リカルドが優勝した。今季初、通算では4勝目。
●【レース結果】F1第16戦マレーシアGP、タイム差、周、ピット回数
■ベッテル、1コーナーでリタイア
スタート直後のターン1でレッドブル勢を追い抜こうとしたベッテルが止まり切れずに2番手スタートのロズベルグに追突するというアクシデントが発生。ベッテルは左フロントサスペンションを壊してしまいリタイア、ロズベルグも大きく順位を下げてしまう。
■アロンソ、最後尾から10位へ
ここでVSC(バーチャルセーフティカー)が導入されるが、この混乱に乗じて最後尾からスタートしたマクラーレン・ホンダのフェルナンド・アロンソが一気に10番手にまで順位を上げる。
その後はポールポジションからスタートしたルイス・ハミルトン(メルセデスAMG)がレースを引っ張り、それにレッドブル勢とフェラーリのキミ・ライコネン、そして後方から順位を上げてきたニコ・ロズベルグがトップ集団を形成していった。
レースが終盤に入るとロズベルグがライコネンに対して追い抜きをかけるが、このときに2台が接触。ライコネンを追い抜いていたロズベルグには10秒ペナルティーが課されることになった。
■ハミルトン無念のリタイアで、レッドブル1-2
そしてレースが残り15周ほどとなったところで先頭を独走していたハミルトンのエンジンが火を噴き、ハミルトンは無念のリタイアとなってしまう。
これでレッドブルのリカルドとフェルスタッペンが1-2体制を築くと、そのままリカルドが先頭でチェッカーフラッグを受けた。3番手に上がったロズベルグはライコネンとのギャップを10秒以上に広げ、3位表彰台を確保した。
■ドライバーランキング、ロズベルグが23ポイントリード
ハミルトンがリタイアに終わり、ロズベルグが3位となったことで、ドライバーズタイトル争いはロズベルグの23ポイントリードに変わった。
なお、レッドブルが1-2フィニッシュを決めたことで、メルセデスAMGのコンストラクターズタイトル決定は次戦以降に持ち越されることになった。
マクラーレン・ホンダ勢は、最後尾からスタートしたアロンソが7位まで順位を上げ、9番手からスタートしたバトンも9位でフィニッシュ。第6戦モナコGP以来のダブル入賞を果たした。
マレーシアGP決勝でトップ10に入ったドライバーは次の通り。
優勝ダニエル・リカルド(レッドブル)、2位マックス・フェルスタッペン(レッドブル)、3位ニコ・ロズベルグ(メルセデスAMG)、4位キミ・ライコネン(フェラーリ)、5位バルテリ・ボッタス(ウィリアムズ)、6位セルジオ・ペレス(フォース・インディア)、7位フェルナンド・アロンソ(マクラーレン)、8位ニコ・ヒュルケンベルグ(フォース・インディア)、9位ジェンソン・バトン(マクラーレン)、10位ジョリオン・パーマー(ルノー)。
来週末にはいよいよ日本にF1がやってくる。2016年F1第17戦日本GPは三重県の鈴鹿サーキットで10月7日(金)午前10時に開幕。決勝は10月9日(日)の14時にスタートする。