ルイス・ハミルトン(メルセデスAMG)は、チームがシーズン前に行ったメカニックの入れ替えによって心理的影響があると示唆している。
ハミルトンはシーズン序盤のエンジントラブルが尾を引き、スタートの失敗も災いして、夏休み明けはチームメートのニコ・ロズベルグに3連勝を許し、ランキングでもトップを奪われた。
■ロズベルグを称賛するヴォルフ
メルセデスAMGビジネス部門エグゼクティブディレクターのトト・ヴォルフは、ロズベルグの戦いぶりを称賛し、ハミルトンのロズベルグに対する敬意も高まっているとドイツのテレビ局『RTL』に話している。
「常に敬意はあったと思う」
「ただ、今シーズンわれわれが目にしているのは、いっそう高いレベルで稼働しているニコだ。自分を倒す相手に対しては敬意を抱くのが普通だろう」
■「すべてが心理戦」とハミルトン
チームメート同士が激しいチャンピオン争いを繰り広げる状況が続く中、メルセデスAMGはチーム内の分裂を恐れて、今シーズン前にハミルトンのメカニックとロズベルグのメカニックを入れ替えた。
再び追う立場になっているハミルトンだが、シーズン前のメカニック入れ替えについて、F1マレーシアGP(2日決勝)を前に次のように語っている。
「それがドライバーに及ぼす最大の影響は、心理的なものだろうね。ただ、あまり詳しくは踏み込みたくない」
「とにかく、すべてが心理戦なんだ。変更する必要のないことが変われば、あらゆる影響があり得るんだよ」