マクラーレン・ホンダは、2台ともアップデートするか、1台だけアップデートするか、またはどちらもしない、という3択の可能性があったが、最も堅実な1台だけをアップデートするという選択をした。
マクラーレン・ホンダは木曜日、残り3トークンのうち2トークンを使用したアップデート版ホンダパワーユニットをフェルナンド・アロンソのみに導入することを決めた。これにより、フェルナンド・アロンソは再び後方から追い上げることになった。
■30グリッドの内訳
アロンソは、8基目の内燃エンジン、ターボチャージャー、MGU-Hを使用、そして7基目のバッテリーとコントロール・エレクトロニクスを交換し、合計30グリッドペナルティとなる。
■2トークン使用
1つ目のトークンは、エンジンブロックのアップデートに使用した。軽量化によるパフォーマンス向上と、信頼性と耐久性の向上を目的とした。
2つ目のトークンは、エキゾーストのアップグレードに使用された。
ホンダは残り3トークン全ての使用を望んでいたが、最後の1トークンは残したままシーズンを終えることになりそうだ。
■金曜日のみの使用で、その後は様子見
ホンダは、金曜日の午前中(フリー走行1回目)にアロンソのクルマへ改良版パワーユニットを搭載予定としており、その後に午後も搭載するか否かを決めるという。
土曜日には前回のパワーユニットに戻して週末を戦う予定だ。しかし、F1マレーシアGPで使用することは不可能ではない。
もし新バージョンが計画通りだった場合、アロンソは次戦F1日本GPでこの新しいパワーユニットを使用することになる。
■バトンへの適用はいつ?
ジェンソン・バトンはF1マレーシアGPにおいて従来のパワーユニットを継続使用する。気になるバトンのクルマへの新バージョン導入については、次戦F1日本GPはホームレースであるホンダがペナルティを避けたいと明言しているため、早くてもF1アメリカGPになると見られている。