F1最高責任者のバーニー・エクレストンが、自分が考える歴代最高のF1ドライバーはアラン・プロストだと語った。
■プロストは自分の力だけで戦っていた
現在のF1の育ての親とも言われる85歳のエクレストンは、すでに50年近くをF1の第一線で過ごしてきている。そのエクレストンにスペインの『Marca(マルカ)』が、これまでで最高のF1ドライバーは誰だと思うかとの質問を投げかけた。
それに対し、エクレストンは次のように答えている。
「答えるのは難しいが、どうしても1人を選ばなくてはならないとしたら、私は多分プロストだと言うだろうね」
「彼のほうが(ミハエル)シューマッハや(アイルトン)セナよりもうまかったよ。ミハエルはチームやチームメートからかなり手助けをしてもらった。ある時点ではセナの場合もそうだった」
「だが、プロストがそういう特権を得たことは一度もなかったんだ。彼は常にライバルを抱えていた。自分のチーム内にさえね」
■一番好きだったのはリント
歴代最高のドライバーとしてプロストの名前を挙げたエクレストンだが、個人的に一番好きだったドライバーは1970年のイタリアGP予選中に事故死したヨッヘン・リントだという。エクレストンが1960年代後半にリントのマネジャーを務めていたことはよく知られている。
エクレストンは次のように語った。
「我々はとても親しかったんだ。仲間であり、友人でもあった。間違いなく、彼(リント)が私の一番のお気に入りだよ。だが、歴代最高のドライバーではない。それはプロストだね」