最近、ブラジル人ドライバーのフェリペ・ナッセ(ザウバー)が、現在ブラジルの大統領職を代行しているテメル副大統領を公式に表敬訪問したことが伝えられていた。
■単なる表敬訪問だったとナッセ
ナッセはその際、自分がテメル副大統領を支持していることを表明するために訪問したわけではないと『O Estado de S.Paulo(オ・エスタード・ジ・サンパウロ)』に次のように語っていた。
「僕は支持を示すために来たわけじゃないんだ。僕はブラジルの代表として、国の手助けをしたいという意思を示すために来たんだ」
■実際の目的はルノーへの移籍支援要請か
だが、リオデジャネイロを拠点とする『O Globo(オ・グローボ)』紙は、ナッセがテメル副大統領に面会した際、マネジャーのスティーブ・ロバートソンとともにサンパウロの南に位置するパラナ州の政府関係者が同席していたと伝えている。
パラナ州にはルノーの市販車工場があることが知られている。そして、『O Globo(オ・グローボ)』は、今回のナッセの副大統領面会は単なる表敬訪問ではなかったのだと次のように報じている。
「ザウバーのドライバー(ナッセ)は、ルノーへ2017年シーズンに自分を雇うよう働きかけるにあたり、その支援を要請しに来ていたのだ」