かつてマクラーレンやレッドブルで活躍した元F1ドライバーのデビッド・クルサードは、最近F1が発表した新予選方式はF1にとって好ましいものではないと考えている。
F1の人気減少傾向が指摘されている昨今だが、多くのF1ドライバーたちは、F1の魅力復活にとって最も必要なのは、攻めることができるタイヤと、高速走行が可能なF1カーを復活させることだと主張している。
ところが、F1が最近決定したのは「いす取りゲーム」だとの陰口も聞こえてくる新予選方式の導入であり、これらに対して批判的意見を述べているF1ドライバーも少なくない。
クルサードは、どうしてF1ドライバーたちが、予選が今までよりも「見せ物」的な形となることに不満を表しているのか理解できるという。
クルサードは『Daily Mail(デイリー・メール)』に対し、ドライバーたちはかつてのように1時間の間に12周を行い、そこで出したベストタイム順にグリッドが決まるというシンプルな予選を望んでいるはずだと次のように語った。
「ドライバーにとっては、1時間の間に4回アタックしてベストタイムをたたき出すというやり方のほうがワクワクするものになると思うんだ」
「ドライバーたちがエキサイトしていれば、それはファンにも伝わるはずだよ」
そう語ったクルサードは、次のように付け加えた。
「僕は、シンプルなシステムにすればするほど大衆の理解は深まるはずだと心から信じているんだ。このスポーツの魅力を伝えていくにはそれしかないよ」