今週末、ホームレースとなるF1ロシアGP(11日決勝)に臨んでいるロシア人ドライバーのダニール・クビアト(レッドブル)が、現在うわさにのぼっているレッドブルとエンジンサプライヤーであるルノーがその関係を維持することになるのではないかとのうわさについて語った。
すでに、レッドブルとルノーが決別することは決定的だとの認識が広まっていた。だが、ルノーに代わるエンジンを求めてメルセデスやフェラーリとの交渉を行っていたレッドブルだが、両メーカーともに、最大のライバルとなりうるレッドブルに対してエンジンを供給することを拒んだと伝えられており、もはやレッドブルにはF1撤退の道しか残されていないのではないかと考えられていた。
だが、ロシアGPの舞台となったソチ・オートドロームのパドックでは、離婚寸前だったレッドブルとルノーがよりを戻すことになるようだとのうわさが急速に広がりつつある。
レッドブルのエンジン問題についての質問を受けたクビアトは、記者たちに対し次のように答えた。
「正直な話、僕はみなさん以上に知っていることはないと思うよ」
「僕はチームと話をしているだけだし、彼ら(レッドブル)は、忍耐強く決定を待ってくれと言うだけなんだ」
そう語ったクビアトだが、レッドブルとルノーが再び手を組むという可能性はあると思うかと直接的な質問を受けたときには、「たとえ過去にどういういきさつがあろうと、懸命に取り組みさえすればどんな問題だって解決できると思うよ」と答えている。
「ルノー、フェラーリ、メルセデス、あるいはランボルギーニとどういう交渉が行われているのかなんて何も知らないんだ」
笑いながら冗談を交えてそう続けたクビアトは、次のように付け加えた。
「今はただ辛抱するしかないと思う。状況は日ごとに変わっているけれど、僕はこの問題に取り組んでいる人たちを信頼しているよ」