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いよいよ「Bタイプ」登場のフォース・インディア

2015年06月27日(土)18:12 pm

来週末のF1第9戦イギリスGPで待望の「Bタイプ」改良型マシンをデビューさせるフォース・インディア。ところが正規ドライバーのニコ・ヒュルケンベルグとセルジオ・ペレスは、いやに慎重な姿勢だ。

2人は開幕以来、改良型の登場を今か今かと待ちわびてきた。彼らが乗る2015年型車はシーズンオフの不安定なチーム事情を如実に表す、いわば妥協の産物だ。

しかし、その点をカバーするのが強力なメルセデス・エンジン。チームは第8戦オーストリアGPを終え、レッドブルとロータスに挟まれてF1コンストラクターズ世界選手権5番手につけている。

「信じられないね」とドイツ『Auto Bild Motorsport(アウト・ビルド・モートアシュポルト)』誌に語るのは、ペレスだ。「このクルマでだよ。どんな機会も逃さないのが、このチームの強みさ」

彼ら自慢の「Bタイプ」にかける意気込みは、たいへんなもの。しかもデビューレースは、ホームコースのシルバーストンである。

新パーツのほとんどは、オーストリアGPの直後に行われたF1合同テストでお披露目されたが、実際に乗ったのはメルセデスのテストドライバー、パスカル・ヴェアラインとGP3の新鋭エステバン・オコンだけだ。

18歳のスペイン人オコンは、同国『El Confidencial(コンフィデンシアル)』紙に次のように話す。「すごいよ。超速いんだ!」

「シルバーストンはどうなるかな。でもきっとマシンは速いに違いない」

浮かれ気味のオコンとは対照的に、ヒュルケンベルグもペレスも慎重だ。

「Bタイプ」の印象を聞かれたペレスは、次のように答えた。「データを見る限りはいい。でも注意が必要だ。いきなり過度の期待は禁物さ」

「まずは新車の具合を確かめなければ」

オーストリアGPでは、評判の芳しくない旧車に乗ったヒュルケンベルグが予選5番手から6位フィニッシュを遂げている。「鼻ピアス」跡のような穴あきノーズが特徴的な「Bタイプ」は、サーキット1周につき1秒は速いのではと評するF1関係者もいる。

今月中旬のルマン24時間に優勝したヒュルケンベルグは、次のように語る。「改良型マシンに関しては、あまり大っぴらに風呂敷を広げてもコソコソとたたむのがオチだ」

「判断を下す前に、まずは自分の目で見、自分の手でマシンの感触を確かめたい」

「とはいえ、一歩前進できるんじゃないかと前向きに考えている」

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