20歳のラファエレ・マルチェロにとって、今が勝負時だ。
スイス系イタリア人のマルチェロは、フェラーリの若手育成プログラムが誇る精鋭だ。
今週末は8日(金)のフリー走行1回目でザウバーのマシンに乗ったが、フル参戦するGP2も重要である。9日(土)に行われた第2戦バルセロナの第1レースは6位に入り、今季初ポイントを上げた。
週明けの12日(火)と13日(水)には、同じバルセロナでF1合同テストも控えている。
「人事の決定権を持つ人たちに僕の実力を証明したい。大きな飛躍の準備はできている」とイタリア『La Gazzetta dello Sport(ガゼッタ・デロ・スポルト)』紙に語るマルチェロ。
彼は今年でGP2二年目だ。ファビオ・ライマーやジョリオン・パーマーといった過去の王者みたいに、タイトルまで何年も時間をかけるつもりはマルチェロにない。
「勝てるまで4年も5年も費やすドライバーはいるね」とマルチェロ。「でも僕の意見としては、実力があるならそれを2、3年のうちに使うべきだな」
ところでスペインGP後のバルセロナ合同テストだが、マノー・マルシャは不参加を表明している。