F1チャンピオンドライバーであるフェルナンド・アロンソとジェンソン・バトンの2人を含むマクラーレン・ホンダ関係者は、F1開幕戦オーストラリアGPから第2戦マレーシアGPまでの間に達成された2015年型車MP4-30の進歩を称賛していた。
最近、ドイツの『Auto Motor und Sport(アウト・モートア・ウント・シュポルト)』が伝えたところによれば、ホンダエンジンには実際に25馬力の改善が見られていたという。
だが、同誌は、マクラーレンのチームメンバーが「まだ我々は100馬力以上劣っている」と語ったとも伝えている。
ウォーキングに拠点を置くマクラーレンではここまでホンダエンジンの信頼性の問題により、シャシーの開発にも遅れをきたしていた。だが、『Auto Motor und Sport(アウト・モートア・ウント・シュポルト)』によれば、マクラーレンは現在ではシャシーの開発にも精力的に取り組んでおり、MP4-30には新たなノーズ、フロア、サイドポッド、そして「Sダクト」と呼ばれるパーツなどが施されているという。
しかし、マクラーレンでは、比較的低い気温コンディションのもと、長いストレートを持つ上海インターナショナル・サーキットで行われる中国GP(12日決勝)においては、そうした改良パーツによる効果はそれほど表には現れないだろうと考えている。
「僕たちのパッケージは、マレーシアのときほどここ(上海)には合っていないと思う」とアロンソも中国GPでの苦戦を予想。
さらに、レーシングディレクターのエリック・ブーリエも、中国GPの翌週に開催されるバーレーンGP(19日決勝)の舞台となるバーレーン・インターナショナル・サーキットもマクラーレン・ホンダの2015年仕様パッケージにはあまりうまく合わないだろうと次のように語った。
「次の2レースでは、セパン(マレーシア)で見せたようなレベルでの改善を示すのは難しいだろうということはよく分かっている」