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トロロッソ、ルノーエンジンの進歩に満足

2015年04月07日(火)20:47 pm

トロロッソでは、エンジンサプライヤーであるルノーのパワーユニットには満足しているようだ。

世界的エナジー飲料メーカーであるレッドブルがオーナーであるレッドブル・レーシングとトロロッソ。だが、レッドブルは、開幕戦オーストラリアGP後にルノーに対して激しい非難を浴びせていた。同じルノーエンジンを搭載するトロロッソのほうが、レッドブルよりも競争力があるという結果に終わったためだ。

かつてはミナルディと呼ばれたイタリアのファエンツァに拠点を置くチームは、2005年にレッドブルに買収され、トロロッソと名前を変えている。現在、再びワークスチームを擁してF1復帰を果たすことを検討しているルノーは、トロロッソを買収するか、あるいはより密接なタイアップ関係を築いて、ルノーのイメージカラーである黄色のクルマに仕立て上げるのではないかとのうわさもささやかれている。

そうしたこともあって、レッドブルはオーストラリアGP後に、ルノーに対して非常に厳しいコメントを行っていたものの、トロロッソのほうからはそうした声は聞こえてこない。

■今年はチームランキング3位狙いだとレッドブル

開幕戦ではトロロッソもマックス・フェルスタッペンの1台がエンジントラブルでリタイアとはなってしまったものの、ルーキーのカルロス・サインツは2戦連続入賞。フェルスタッペンもマレーシアでは7位入賞を果たしており、トロロッソは現在チーム別ランキングでも4番手につけているのだ。

現在、そのトロロッソよりも下の6番手に位置しているレッドブルだが、もうすでに今季のタイトル獲得は完全にあきらめてしまっているようだ。モータースポーツアドバイザーのヘルムート・マルコは、F1公式サイトに対し、今季の目標はトロロッソが「5位狙いで、レッドブル・レーシングは3位を目指す」と語り、次のように続けている。

「今年、パワーユニットによって抱えたハンディキャップを考えれば、“今シーズンは仕方ない”と言うしかないだろう。だが、中期的にはそうではないがね」

■トロロッソはルノーエンジンの改善状態に満足

一方、トロロッソのほうは、ルノーエンジンの進歩に満足しているようだ。テクニカルディレクターのジェームス・キーはフランスの『L’Equipe(レキップ)』に対し、「ルノーはメルボルン後に大きく進歩を果たしたよ」と語り、次のように続けた。

「メルボルンでは多くの問題を抱えてしまっていた。とりわけ、エンジンのドライバビリティーに関してね」

「だが、彼らも懸命に取り組んでくれたし、マレーシアではどちらのドライバーも非常に満足していたよ。まだ完ぺきとは言えないものの、最初のレースに比べればかなりよくなっている」

キーは、最後に次のように付け加えた。

「メルボルンでは困難に見舞われたものの、ルノーも今では調子を取り戻したと思っているよ」

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