2014年シーズンには開幕から6連勝を飾っていたメルセデスAMG。レッドブルに3勝を許したものの、結局19戦中16勝という圧倒的な強さで2014年のF1タイトルを手中に収めていた。
【結果】F1マレーシアGP決勝の順位、タイム差、周回数、獲得ポイント
2015年もそのメルセデスAMGの牙城を崩すのは非常に難しいだろうと考えられていたものの、ふたを開けてみれば2戦目にしてフェラーリのセバスチャン・ベッテルに優勝をさらわれてしまった。
昨年も3レースで優勝を逃したとはいえ、いずれも何らかのトラブル発生がしたことによるメルセデスAMGの自滅的なイメージも強かった。
だが、今年のマレーシアGPでは、セーフティカー導入時の戦略失敗という側面はあるものの、レースペースでもベッテルがメルセデスAMGとそん色のない速さを示しており、今回はメルセデスAMGが力負けしたと見られても仕方のない展開となっていた。
だが、次戦中国GP(12日決勝)では、再びメルセデスAMGがその強さを発揮してくるだろうと考えている者も多い。
■メルセデスAMGは高温のコンディションに弱い?
ウィリアムズのチーフテクニカルオフィサーであるパット・シモンズは、フェラーリがセパンで行われたマレーシアGPで勝つことができたのは、非常に高い気温が影響していたものだと考えている。
「気温が上がり始めるやいなや、メルセデスAMGはリアタイヤに問題を抱えていた」
『Auto Motor und Sport(アウト・モートア・ウント・シュポルト)』にそう語ったシモンズは、次のように付け加えた。
「2010年から2013年にかけても、彼らがその問題を抱えていたことを思い出したよ」
■マレーシアでの敗因解明を期待するロズベルグ
メルセデスAMGのニコ・ロズベルグも、マレーシアでの結果を受けて、今後チームにはやらなくてはならないことがあると『Bild(ビルト)』に次のように語った。
「僕は今週イギリスに向かうんだ。チームと一緒にマレーシアで敗れた原因について正しい結論を導き出さないとならないからね」
「ベッテルのペースは驚くほど速かったし、あれはまったく予想もしていなかった」
そう語ったロズベルグは、次のように結んだ。
「特に、どうしてあれほどタイヤに多くの問題を抱えてしまったのか、その理由を知りたいと思っているよ」