今季フェラーリに移籍したセバスチャン・ベッテルは開幕戦F1オーストラリアGPで3位表彰台に上ると、先週末のマレーシアGPでは見事に表彰台の真ん中に立つ活躍を見せた。
【結果】F1マレーシアGP決勝の順位、タイム差、周回数、獲得ポイント
一方、開幕戦ではトラブルのためにリタイアを余儀なくされていたチームメートのキミ・ライコネンは、マレーシアGPでも予選Q2で敗退。決勝でも序盤に他車と接触するなどのトラブルに見舞われたが、最終的には4位にまでばん回してチェッカーを受けている。
だが、2レースを終えた時点でベッテルが40ポイントを獲得し、ドライバーランキングではトップのルイス・ハミルトン(メルセデスAMG)に3ポイント差に詰め寄っているものの、ライコネンはまだ12ポイントしか獲得できておらず、ランキングも5番手につけている。
昨年もチームメートのフェルナンド・アロンソに遠く及ばなかったライコネンだが、フェラーリの元チーム代表であったチェーザレ・フィオリオは、すでに今年もフェラーリのナンバー2ドライバーの位置づけとなるのは明確だというコメントを行っている。
だが、長くライコネンのマネジャーを務めるスティーブ・ロバートソンが、こうした意見に対して反論を展開した。
ロバートソンは、フィンランドの『Turun Sanomat(トゥルン・サノマット)』に対し、オーストラリアやマレーシアではライコネンが単に不運に襲われただけで、決して彼の速さはベッテルにひけをとるものではないと次のように主張している。
「私は、キミとセバスチャンのパフォーマンスはほぼ同じレベルにあると固く信じているよ」
「なにより重要なことは、キミが今年のクルマに非常に満足していることだ。パッケージ全体が昨年のものよりかなり戦闘力を増しているんだ」
そう語ったロバートソンは、次のように付け加えた。
「キミは(マレーシアGPの)金曜日にその才能を示してみせることができた。それには多くのライバルたちもかなり注目していたよ」
事実、マレーシアGPでは、フリー走行1回目から3回目までいずれもライコネンのほうがベッテルより速いタイムを刻んでいた。