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ザウバー、ヴァン・デル・ガルデの契約破棄の理由は?

2015年03月06日(金)17:39 pm

2015年のF1開幕戦オーストラリアGP(13日開幕・15日決勝)まであとちょうど1週間となったが、ここへきてザウバーが法的なトラブルに見舞われる事態となっている。

5日(木)に、F1開幕戦が行われるメルボルンにおいて、昨年までザウバーでリザーブドライバーを務めていたギド・ヴァン・デル・ガルデがザウバーに対して契約破棄の取り消しを求めた訴訟を起こしたことが伝えられている。

ヴァン・デル・ガルデとザウバーの間では、2015年にレギュラードライバーとなる契約が結ばれていた。だが、ザウバー側がそれを一方的に破棄し、フェリペ・ナスルとマーカス・エリクソンと2015年のドライバー契約を結んでいた。

ヴァン・デル・ガルデは、その契約破棄は無効であるとし、自分に2015年のシートを明け渡すよう求めているのだが、すでにザウバーの本拠地であるスイスでは、仲裁機関によってザウバーがヴァン・デル・ガルデに対してシートを与えるべきであるとの決定が下されている。

ザウバーもドイツの『Bild(ビルト)』紙に対し、「我々は現在ギド・ヴァン・デル・ガルデとの法的手続きに入っている」ことを認め、次のように続けた。

「我々は彼との契約を解除したが、それには正当な理由があった。我々はチームと、その330名の従業員の利益を考慮してその決断を行ったものだ」

つまり、ザウバーに言わせれば、より多額のスポンサーマネーを持ち込めるドライバーと契約しなければ、チームの存続そのものが危ぶまれていたというわけだ。

事実、ザウバーが2014年シーズンに深刻な財政難に陥っていたことはよく知られており、今年のザウバーF1カーであるC34には、新たに契約したブラジル人ドライバーのナスルが持ち込んだスポンサーであるブラジル銀行のイメージカラーが施されている。

一方、ドイツの『Auto Motor und Sport(アウト・モートア・ウント・シュポルト)』は、やはり本来2015年までの契約を有していたエイドリアン・スーティルも、ザウバーに対する訴訟を起こしたと報じている。

だが、『Auto Motor und Sport(アウト・モートア・ウント・シュポルト)』のトビアス・グルーナー記者によれば、スーティルの訴訟はスイス国内でのみ行われることになるという。それは、スーティルはドライバーとしての身分保全ではなく、賠償金の支払いを求めているためだとグルーナーは書いている。

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