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【スーパーフォーミュラ】小林可夢偉のSF14インプレションレポート

2014年12月13日(土)11:16 am

12月10、11日の2日間、岡山国際サーキットで行われたスーパーフォーミュラのテストでSF14に試乗した小林可夢偉のインプレションレポートが、トヨタモータースポーツ公式サイトで公開された。

■SF14での初走行ですが、その第一印象は?

【面白い】
最初にコースインした瞬間に、すごくまとまっているクルマで、よくできているなと感じました。
クルマとしてはくせが少なくて非常に素直で、クルマに手を加えたら自分の思うとおりに反応してくれます。いろいろなドライバーが面白いと言っていた意味がよく分かりました。

■F1とSF14の比較やインプレッションは?

【タイヤの違いについて】
リヤタイヤが大きく感じました。フロントタイヤは細いかな。

【ステアリングの違いについて】
スーパーフォーミュラはF1の様に走行中のクルマのデータをライブで見るテレメトリーがないので、運転中はある意味暇でした(笑)。

【パワステの違いについて】
SF14は電気式のパワステがついています。少なくとも僕が今回乗った車はF1よりも軽いぐらいに感じました。

■タイヤ、エンジン、ブレーキ、ギヤボックスについては?

【タイヤについて】
2010年以来のブリヂストンタイヤでしたが、とにかくどこまでも走れる感じです。タレが全然こない。F1のタイヤ(ピレリ製)は一回ホイールスピンやコースオフしてしまうともう2度とグリップが戻ってこないし、タレもくる。

【エンジンについて】
エンジンはインスタレーションラップから感じたんですが、アクセルをあけてちょっとしたら、すごく太いトルクがドンと来ます。今年のデータを見せてもらったら、アクセルを一回戻しているドライバーもいたようですね。ドライバビリティが改善されればもっとよくなると思います。実際にそこを2015年のエンジンでは改善しているそうなので、まだまだポテンシャルはあると思います。F1でも、ターボ+ブレーキと排気からの回生が加わり、ドライバビリティの向上をすごくやっていました。

【ブレーキについて】
F1と同じカーボンブレーキ。ブレンボは僕もF1で使っていたメーカーですがこちらについては特別なにかということはなかったですね。

【ギヤボックスについて】
ギヤボックスはパドルシフトの6速シーケンシャルですが、シームレスではないです。でもいい感じでつながっていたと思います。

■SF14のドライビング面での総評は?

【SF14は乗りやすい】
僕は今年のF1ではとにかくクセがあるクルマを、なんとかまともに走らせるためにごまかして戦っていました。だからこのSF14のように、セッティングを変えるときちんと反応するクルマはドライバーとして乗っていてすごく楽しいです。

【雑な運転をしても大丈夫。慣れたらF1で一発勝負ができないかも】
乗りやすいしタイヤもいいので、ちょっとぐらい雑な運転をして、ホイールスピンさせたりしても、この車だとまたやり直せてしまう。それに慣れてしまうと、たとえばいまのF1のように本当に1発勝負というときにはしっかりとタイムを出せないかもしれないです。だからこのクルマはすごく許容範囲が大きいですけど、運転するときにドライバーがミスを絶対しないと意識していけばいいかもしれません。

■今回のテストを振り返って

【F1を目指したい。日本のレースを盛り上げたい】
来年についてはいろいろ考えているところです。正直なところ来年以降でもF1のチャンスがあったらまた目指したいという気持ちもありますが、どのような形になるにしても僕は日本のモータースポーツをもっと盛り上げたいと思っています。

全文はトヨタ・レーシング公式ページへ

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