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マクラーレン・ホンダ 2015年体制発表 – フェルナンド・アロンソのコメント

2014年12月11日(木)22:22 pm

マクラーレン・ホンダは11日(木)、フェルナンド・アロンソとジェンソン・バトンを正規ドライバーに、ケビン・マグヌッセンをテストおよび控えドライバーに起用する2015年シーズンの三人ドライバー体制を発表した。

マクラーレンとホンダといえば、国境を越えてスポーツ界にさん然と輝く組み合わせだ。彼ら三人には、モータースポーツ史でもっとも強力なタッグを復活させる大きな任務がある。旧V6ターボ時代、ホンダ・エンジンは出力と効率の両面で他の追随を許さず、1988年から1992年までの80レースで、実に優勝44回、ポールポジション53回、最速ラップ30回を記録。通算8つの世界選手権を制覇した。

特に1988年、アイルトン・セナとアラン・プロストの二人は合わせて16戦15勝をマーク。彼らのマシンMP4/4は、今でもF1でもっとも成功を収めたマシンとして知られる。

この偉業を再び達成すべく、ホンダはモータースポーツ界の最高峰に戻ってきた。新世代のターボエンジンは、栃木県さくら市にある最先端施設で開発が続いている。

マクラーレン・ホンダで思い出されるのは、前述のアイルトン・セナだ。多くの人々が史上最高のF1ドライバーと認めるセナは、1988年から1992年のあいだにマクラーレン・ホンダが上げた44勝中、じつに30勝がセナによるもの。かつてセナは、こう述べた。「僕らに神話は必要ない。僕らがすべきは、勇気、強い決心、希望をもって後世の手本となる先例を作ることだ。あくまでも勝利を信じ、その信念を貫くのが僕らの使命だ」

マクラーレンとホンダに所属する誰も、この金言に何の異論もない。たとえば、マクラーレンに復帰したフェルナンド・アロンソだ。

フェルナンド・アロンソの話:「アイルトン・セナは僕のあこがれ。僕にとって彼はサーキット上でいちばんのアイドルで、目標でもある」

「子どもの頃、タンスに貼ったポスターを今でも覚えている。おもちゃのクルマで遊ぶとき、いつかはアイルトンのようになりたいと夢見ていた。父は姉のためにカートを組み立てたが、結局は僕がハマってしまった。当然ながらカラーリングは、アイルトンがドライブしたF1史上最高のマシン、マクラーレン・ホンダを模したものだ。光栄にも、その同じパートナーシップに僕が加わり、来年のF1世界選手権を戦うことになった」

「目標とする成績を収めるまでに多少の時間はかかるかもしれないが、僕はそれを受け入れる。このプロジェクトは、とてつもない情熱と決心に支えられているからだ」

「この一年、さまざまなオファーをもらった。僕に興味を示したチームの中には、現在かなりのパフォーマンスを見せているところもあって、とても魅力を感じたものも事実だ。しかし、マクラーレン・ホンダは一年以上前から僕に接近して、往年のパートナーシップを復活するから仲間になろうと、熱心に誘ってくれた。長年F1を席巻した、あのパートナーシップだよ」

「マクラーレン・ホンダが見せる勝利への飽くなき執念、忍耐、決意に僕も惹かれて、このエキサイティングな新パートナーシップに加わることにした。今回の決断に至った根拠はいくつかあるが、もっとも重要なものは、目的と見通しが互いに共通していることだ。僕らは自信をもって、確固たる将来を築いてみせる」

「僕は、マクラーレンとホンダ双方の首脳と細部にわたって話し合いを重ねた。英国と日本の設備を見学したが、どちらもすばらしい。僕にはよく分かる。長期にわたって必ずや勝てるパートナーシップを築こうと、マクラーレンとホンダは手に手をとって歩み始めたのだ。それを実現するためなら、僕も100パーセントの努力を払うつもりだ」

「最後になるが、この組み合わせを何とか形にしようとがんばった人たちの熱意には頭が下がる思いだ。僕は、自分の実力をすべて出し切って皆とチームに最高の結果をもたらしたい。僕には、僕流の成功のひけつがあるんだ。努力、犠牲心、がまん、そして信じることさ」

「時間はある。希望だって持っている。必要とするリソースも不自由ない。伝説よ再び。それが僕らの挑戦だ」

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