アロンソは未加入で、どちらのドライバーを残すかも決めていないマクラーレン。先週行なったホンダV6の初走行は、テストドライバーのオリバー・ターベイが担当した。
ターベイの走りについて20日(木)に質問されたバトンは、次のように答えた。「彼は、予定より少し多めに何周か走ったよ」
シーズン前のルノーに比べてホンダはどうだったのだろう。彼はロシアのウェブサイト『f1news.ru』に、次のように語った。「よかったよ。でも性能はまったく関係ない、ただのシステム点検だったからね」
もっか34才のバトン。もしかするとホンダの状況は遠目に見る程度かもしれない。むしろ彼の将来は、ポルシェやアウディ、トヨタや日産が待つルマンにありそうだ。
ポルシェをドライブするマーク・ウェバーは先週、ドライバー決定をためらうマクラーレンを捨ててWEC(世界耐久選手権)にくら替えするよう進言した。
「確かにマーク(ウェバー)とは話をした」とバトン。「WECを走る他のドライバーともね。あのシリーズが今後どうなるか、事情を知る人たちだ」
「どうしても行きたいわけじゃない。でも、興味は日に日に増している。来年は最高峰のLMP1クラスに四つの自動車メーカーが揃うんだ。すごく面白くなりそうだよ」
「僕だってバカじゃない。来年もレースには出たいよ。もしF1に残らないなら、(WECは)有望なシリーズだ」
発表が遅れているマクラーレンに心配はとの質問に、バトンは次のように応じた。「ファンの方がよっぽど気にしてくれるよ!僕を支援するメッセージが数多く寄せられているんだ」
「なかには怒っているファンもいるが、僕はそれほどでもない。むしろリラックスしている。F1を仕事にするのは素晴らしいが、人生それだけじゃない。とりあえず今週末を楽しんで、その後どうなるか見守ろうじゃないか」