今季のF1最終戦アブダビGP(23日決勝)への出走を目指して最後の最後まで努力を続けていたマルシャだが、それが実を結ぶことはなかった。
マルシャとともに管財人による清算手続きに入っていたケータハムはすでに最終戦出場を決め、すでにヤス・マリーナ・サーキットでその準備に入っている。ところが、そのアブダビのパドックでマルシャのチームシャツを着たスタッフが19日(木)に目撃されていた。しかし、それはどうやらマルシャにエンジンを供給するフェラーリのスタッフだったようだ。
だが、その時点では、ヤス・マリーナに設けられたメディアセンター内では公式な機材搬入の期限は過ぎてしまったものの、ギリギリのところで最終戦に出走するためにマルシャがイギリスを発ったのではないかとのうわさが渦を巻いた。
しかし、マルシャのドライバーであるマックス・チルトンは自分のツイッターに次のようにツイートしている。
「過去24時間にわたってアブダビ出走に向けて懸命に頑張っていた全員にとって残念なことだが、望んだようにはいかなかった」
『PA Sport(PAスポーツ)』は、マルシャの望みはチームの買収を検討していた投資家との話し合いに託されていたとし、内部関係者による次のコメントを紹介している。
「悲しいことだが、それは実現しなかった。5時半から6時ころにゲームオーバーとなってしまったよ」