F1の下位カテゴリーであるGP2が、F1への登竜門としての位置付けを失いつつあるようだ。
2009年シーズンの途中にルノーからF1デビューを果たしたフランス人ドライバーのロマン・グロージャン(現ロータス)は、その後シートを失ったものの、2011年にGP2でシリーズチャンピオンとなったことが評価されて2012年に再びロータス・ルノーGPのシートを獲得していた。
だが、翌2012年にGP2のタイトルをとったダビデ・バルセッキは2013年のF1シートを手に入れることができず、ロータスの控えドライバー契約を結ぶのがやっとだった。
2013年にはそうした状況はさらに悪化。その年にタイトルを獲得したファビオ・ライマーだが、F1では控えドライバーのシートさえ手に入れることはできず、今季は世界耐久選手権(WEC)へ出走している。
そして、今季GP2シリーズでタイトル争いのトップに立っているのは23歳のイギリス人ドライバー、ジョリョン・パーマーだ。
だが、そのジョリョンの父親であり、1980年台にウィリアムズ、ザクスピード、ティレルなどで活躍した元F1ドライバーであるジョナサン・パーマーは、自分の息子はスポンサー不足のため来季F1へ昇格することはできないだろうと『Times(タイムズ)』に次のように語った。
「厳しい戦いをしているよ。私たちも大勢の人物と話をしている。だが、私たちがうまくパッケージ(スポンサー)をまとめられない限り、(F1への)昇格は難しいだろうね」