先週末、F1最高責任者のバーニー・エクレストンが大金を支払うことで現在ミュンヘンで行われている贈賄容疑裁判の和解にこぎつけたようだとの報道が行われた。これを受け、メルセデスAMGの非常勤会長であるニキ・ラウダが、F1はこのニュースを歓迎すべきだと語った。
『Suddeutsche Zeitung(ズードイチュ・ツァイトゥング)』紙は、エクレストンが1億ドル(約103億円)の和解金を支払うことで、ドイツの検察当局ならびにミュンヘン裁判所が起訴を取り下げることに合意したと報じた。もし、この裁判で有罪が確定すれば、エクレストンは投獄される可能性が高く、そうなれば現在のF1最高権威の座も失うことになるとみられていた。
今回の報道に関し、ラウダは『Suddeutsche Zeitung(ズードイチュ・ツァイトゥング)』に次のように語っている。
「F1、そしてメルセデスAMGとすべてのチームを代表して言わせてもらえば、バーニーがF1に集中することができ、チームとともに現在抱えている問題の解決に取り組むことができることを歓迎するだけだ」
「もしバーニーが辞めるようなことがあれば、F1は悲惨な時期を迎えていただろう」
3度F1タイトルに輝いた伝説的元F1ドライバーでもあるラウダは、さらに次のように続けた。
「彼は30年かけてすべてを築き上げてきたし、このビジネスやチームの詳細なことについて、すべてを知っているのは彼だけなんだ」
「もし、申し立てがすべて取り下げられるなら、バーニーは適切なことをしたということだ」
そう語ったラウダは、次のように締めくくっている。
「そうすれば、うわさもすべて収まる。今後に向け、F1のトップが継続することは非常に重要なことだからね」
報道されているところによれば、エクレストンの和解調停に関しては今週前半にも正式に発表される見込みだという。