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F1ボス、100億円以上の和解金で裁判に終止符か

2014年08月02日(土)20:57 pm

F1最高責任者のバーニー・エクレストンが、投獄の危機を免れ、これまで通りF1最高権威の座にとどまる見通しが高くなったようだ。

エクレストンは、かつてミュンヘン州立銀行のバイエルンLBで役員を務めていたゲルハルト・グリブコウスキーに対し、当時同銀行が保有していたF1株式を有利な条件で現F1オーナーであるCVC(キャピタルパートナーズ)に売却させるために4,400万ドル(約45億円)ものわいろを支払ったという贈賄容疑で起訴され、現在ミュンヘンの裁判所でその裁判が行われている。

仮にこの裁判で有罪判決を受ければ、エクレストンはグリブコウスキー同様に投獄され、これまで長きにわたって君臨してきたF1最高権威の座からも追われることになると考えられている。

だが、ドイツの『Suddeutsche Zeitung(ズードイチュ・ツァイトゥング)』が2日(土)に報じたところによれば、エクレストンは、現在進められている刑事裁判を和解に持ち込むために、検察当局との間で1億ドル(約103億円)の和解金支払いに関する交渉を行ったという。

同紙はその情報元を明らかにはしていないが、この交渉の結果、今回の裁判は終了され、すべての起訴は取り下げられることになるだろうと報じている。

今週の初めには、ミュンヘン州立銀行であるバイエルンLBに対して2,500万ユーロ(約34億4,000万円)の補償金支払いの話し合いが行われていた。

そして、裁判所は1日(金)に、証言を行うことになっていた証人に対し、追って通知があるまで出廷しないように伝えたとされている。

これに関する正式な発表は、早ければ来週の前半にも行われる可能性があるとされており、恐らくは火曜日に予定されている裁判の再開予定日に発表されるのではないかとみられている。

ミュンヘン裁判所の広報担当官はこれに関し、次のように述べた。

「州の検察官、被告弁護人、そして裁判所によって付加的な話し合いが行われており、来週にもこの裁判を終了するという和解に至る可能性がある」

『Suddeutsche Zeitung(ズードイチュ・ツァイトゥング)』紙は、当初検察側は和解金として1億ユーロ(約138億円)を提示していたが、エクレストンと彼の弁護団は、それを米ドル建てとするよう交渉していたと伝えている。

同紙の記事によれば、もし検察側と被告側がいずれも合意すれば、ドイツ史上最高額での和解が成立することになるという。

「この取引が成立すれば、エクレストンが有罪判決を受けることはなくなる。それゆえ、彼がF1のボスであり続けることになるだろう」とクラウス・オット記者は付け加えている。

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