元F1ドライバーのジャン・アレジが、ザウバーのチーム創設者であるペーター・ザウバーに対して、かつてF1チーム代表仲間であったエディー・ジョーダンが「チームを売却したほうが良い」と語ったことなど「無視すべき」だと主張した。
今季なかなか波に乗れず、ここまで1ポイントも獲得できていないスイス国籍のザウバー。先週末開催されたF1モナコGP(第6戦)ではついにマルシャが初ポイントを獲得し、チーム別ランキングでマルシャに追い越されてしまっている。
■ジョーダンは「売却と引退」を勧める
こうした中、かつて自らが起こしたジョーダン・グランプリでチーム代表を務めていたジョーダンは、70歳となるザウバーは現実を認識し、自分と同じように「チームを売却して引退すべきだ」と語っていた。
■元ザウバーのアレジは反対「ザウバーにとってF1は情熱そのものだ」
かつて90年代後半にザウバーでドライバーを務め、引退シーズンとなった2001年にはジョーダンに所属していたアレジは、「ペーター・ザウバーには助言など必要ないと思うね」と語り、次のように続けた。
「僕は、エディー・ジョーダンにとってF1はビジネスだったと思っている。だが、ザウバーにとってはそれ以上のものなんだ。彼の情熱そのものだよ」
「それに、20年以上にわたってやってきたことをやめてしまうことはないよ。僕は、彼は頑張り続けるべきだと思う」
■ザウバーの問題はペイドライバー
そう語ったアレジだが、2014年シーズンにザウバーが抱えている問題の一部は現在のドライバーにあると考えているようだ。
「財政的な理由でペイドライバーを乗せるしかないチームは、結局のところ深刻なトラブルに襲われるんだよ」
「ペーターは正しいバランスを見いだす必要があるね。2013年にヒュルケンベルグ(ニコ・ヒュルケンベルグ/フォース・インディア)がいたときにはもっといい成績を残せていたんだから」とアレジは付け加えた。