先週末のF1スペインGP(第5戦)ではまたもメルセデスAMGが圧倒的な強さを見せつけ、破竹の5連勝を飾った。フェルナンド・アロンソ(フェラーリ)も「メルセデスAMGはカテゴリーが違う」と表現するなど、現在のメルセデスAMGはまさに別格の強さを誇っている。
こうした状況の中、イタリアの『La Gazzetta dello Sport(ガゼッタ・デロ・スポルト)』が、フェラーリでは「もうすでに2015年シーズンのことを考え始めるときがきている」という判断をするところにまで近づいていると指摘している。
フェラーリ会長のルカ・ディ・モンテゼモーロは、スペインGP(第5戦)が行われていたバルセロナにおいて、フェラーリが来季用のクルマの開発に集中してゆくかどうかを決定するために、次のモナコGP(25日決勝)とカナダGP(6月8日)の2レースがカギとなるだろうと語ったとされている。
さらに、「666」という暗号名が付けられたフェラーリの来季用V6ターボエンジン開発プロジェクトは、現在すでに通常の時期よりもかなり前倒しで活動が行われているとのうわさもある。
一方、アロンソの忍耐もついに限界を超えており、フェラーリでのタイトル獲得をあきらめて現在はメルセデスAMGへの移籍を視野に入れているようだともささやかれている。
だが、このうわさに関してメルセデスAMGの非常勤会長であるニキ・ラウダは『Speedweek(スピードウィーク)』に次のように語った。
「我々はすでに最高レベルのドライバーを2人抱えている。どちらも勝つことができる。それなのにアロンソを入れてどうしろっていうんだい?」