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今年のF1はファンをないがしろにしているとブリアトーレ

2014年03月20日(木)18:04 pm

かつてF1チームのベネトンやルノーで代表を務めていたフラビオ・ブリアトーレが、今季から大きなルール変更が行われた新たなF1を批判するコメントを行った。

ブリアトーレは、ルノーの代表時代であった2008年に、当時のトップドライバーであったフェルナンド・アロンソ(現フェラーリ)のレースを有利に展開させるために、チームメートのネルソン・ピケJr.に対して故意にクラッシュするよう命じた「クラッシュゲート事件」によってF1から追放処分を受けたという経緯があることでも知られている。

そのブリアトーレは、先週末にメルボルンで行われた今季のF1開幕戦オーストラリアGPについて、観客やテレビの視聴者に対しては失礼なものだったと考えている。

ブリアトーレは、イタリアの『La Gazzetta dello Sport(ガゼッタ・デロ・スポルト)』に次のように述べた。

「彼ら(観客)は、なぜドライバーたちが攻めていこうとしなかったのか、どういう理由で、どのようにドライバーたちが燃料をセーブしていたのかが分かっていない。そして、なぜF1チャンピオン経験ドライバーでさえ自分たちのポジションを守ろうとしなかったのかということが理解できていないよ」

「これは奇妙な光景だし、世界でも最も美しいスポーツをないがしろにするものだ」

ブリアトーレは、F1チームが、燃料の消費量を抑えた「環境に優しい」という特徴を持つ新エンジンの導入を進めたのは間違いだと次のように続けた。

「彼らは、ファンのことやショーとしてのF1のことを考えないエンジニアたちにルールの作成を委ねてしまった」

「その結果、とんでもないことになった。もちろん、ルールの基本精神は間違ってはいない。だが、我々はF1がドライバー同士による戦いであることを忘れてはならないんだ」

「ドライバーたちにゆっくり走ることを強要することは、こうした常識に矛盾するものだ。これはまるで(サッカーで)クリスチアーノ・ロナウド(レアル・マドリード)に対し、1試合につき10回しかボールに触ってはならないというルールを導入するようなものだ」

「今では、ドライバーたちは、コースの上で会計士のような行動を強制されている」

さらに、ブリアトーレは続けた。

「もしF1が近いうちに再び変わらなければ、観客を失うことになるだろう。インターネット上のブログやツイッターのコメントを見てごらんよ。彼らはオーストラリアGPを好ましいものだったとは思っていないよ」

「あれは、理解に苦しむ、落胆させられるレースだった」

「新たなF1は、ほんの少ししかテストが行われないまま、あまりにも早く導入されてしまった。だから、最初のレースではベッテル(セバスチャン・ベッテル/レッドブル)やハミルトン(ルイス・ハミルトン/メルセデスAMG)も(リタイアにより)戦列からはずれてしまった。これは受け入れられないし、今は混乱を抱えてしまっているよ」とブリアトーレは主張した。

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