ルイス・ハミルトン(メルセデスAMG)によると、チームはロス・ブラウンなしでも十分やっていけるという。
間もなくブラウンがチーム代表のイスをパディ・ロウに明け渡すとの憶測を、これまで本人は肯定していない。しかしハミルトンは、来季のチーム運営は「どう転んでも」大丈夫と、自信たっぷりだ。
昨年終わりにマクラーレンを辞める決心がついたのはブラウンの存在が大きいといっていたハミルトンだが、10月31日(木)にはアブダビで次のようにコメントしていた。「僕がここにやってきたのは、ロスだけが理由じゃない」
「チームの進歩や方向性を僕に示してくれたのは、確かに彼だ」
「でも、それがチーム代表の仕事だろう。誰だって同じことをする」
さらに、「エイドリアン・ニューイ(レッドブル/最高技術責任者)は(F1で)ただ一人の存在」としながら、ブラウンはほかの人材と交代可能とハミルトンは言う。
「多分ね。もしかしたら違うかもしれないけど」
「ミハエル・シューマッハのようなドライバーは絶対に現れないといわれながら、今はセバスチャン(ベッテル/レッドブル)がいるじゃないか」
「必ず誰かが現れて、同等かそれ以上の仕事をやってのけるんだよ。そんな人たちは今までチャンスがなかっただけさ」
興味深いことに、メルセデスAMGにとってブラウンは「理想の人材」と評するドライバーが他チームにいた。マクラーレンのジェンソン・バトンだ。
「彼は将来にわたってまだまだ活躍できると、僕にははっきり分かるよ」と話すバトン。2009年の旧ブラウンGP時代、ブラウンとともにF1タイトルを獲得している。
ブラウンは2015年からマクラーレンのエンジン・パートナーとなるホンダ入りがうわさされている。
「もし彼ら(メルセデスAMG)が彼(ブラウン)を手放したら、僕にはビックリだよ。チームを率いるには最高の男だからね」とバトンはブラウンを高く評価した。