“フェリペ”という名前のブラジル人ドライバーと言えば、誰もがフェラーリのフェリペ・マッサを思い浮かべるだろう。しかし、フェリペという名前を持つブラジル人ドライバーが新たに2014年のパドックに加わるかもしれない。
GP2で活躍しているフェリペ・ナスルは、空きの出たトロロッソのシート候補に挙げられていたが、テスト兼リザーブドライバーとして契約を結ぶ可能性が高まってきた。
現在GP2選手権で3番手のナスルは、スカイ・ブラジルやブラジル銀行から支援を受けており、キミ・ライコネンを担当しているスティーブ・ロバートソンがマネジャーを務めている。
また、F1の最高権威で、万が一フェリペ・マッサが来季のF1に残れなかった場合、重要な市場であるブラジルの代表者がグリッドからいなくなることを恐れているバーニー・エクレストンの支持も得ていると言われている。
ナスルは、ブラジルの『Globo(グローボ)』に対し、来シーズンのF1デビューをまだ目指していると語った。
「僕の目標は変わっていない。まだ探している最中さ」とナスルは述べた。
しかし、リザーブドライバーになることも、「間違いなく計画の中にはある」と認めた。
「ヒュルケンベルグ(ニコ・ヒュルケンベルグ/ザウバー)やボッタス(バルテリ・ボッタス/ウィリアムズ)の例がある。レースドライバーになる前は、金曜日(のフリー走行)を1シーズン担当していた」
「僕にとっては良いことだろうね。なぜなら、僕はすべてのサーキットを知っているわけではない。だから、こうして走行距離をかせぐのは、とても重要なことかもしれない」とナスルは付け加えた。