メルセデスAMGのチーム代表であるロス・ブラウンは9日(水)、今季限りでメルセデスAMGを去る決意をしたとの報道に対し、自らそれを否定した。
メルセデスAMGの非常勤会長であるニキ・ラウダは、すでにその報道を否定しており、ブラウンの残留を希望し、ブラウンとの交渉を行っていると語っていた。
だが、うわさによればブラウンは、マクラーレンから招かれたパディ・ロウが後任になることが決まっているため、チームを去ることを決意したとされている。
うわさでは、ブラウンは2015年からマクラーレンへエンジン供給を行うことになっているホンダへ移籍するのではないかといわれていた。だが、ホンダのモータースポーツ責任者である新井康久氏は9日(水)にこれを否定している。
新井氏はイギリスの放送局『Sky(スカイ)』へ次のように語った。
「そんなことは聞いたこともなかったし、驚いています」
「そうなるとは思いません」
ブラウン自身もドイツの『Auto Motor und Sport(アウト・モートア・ウント・シュポルト)』に対し、次のようにこれを否定するコメントを行った。
「状況は、これまでの数週間と何も変わっていないよ」
「私はまだニキと、チームにおける自分の役割について話をしているところだ」
ブラウンはマクラーレンとホンダのことについて尋ねられると、さらにこう続けた。
「ホンダやマクラーレンとは一言も話をしていない。決断する時間は冬まであるんだ」
「私は一晩で決断を下すようなタイプの人間ではないよ。どこかよそに目を向けるとすれば、私はそのことをかなり真剣に考えるだろうし、選択肢について慎重に熟慮する」
「それには時間がかかるんだ」
『Auto Motor und Sport(アウト・モートア・ウント・シュポルト)』は、サケやマス釣りが好きなブラウンが、長期休暇を取ることについても否定をしなかったと伝えている。
ブラウンはほほ笑みながら、「それは初めてじゃないからね」と語った。