フェラーリは30日(金)、母国レースであるイタリアGP(8日決勝)で来季のドライバーを発表する準備は整っていないことを明かした。
モンツァはフェラーリドライバーの移籍や引退発表の場にたびたび選ばれてきたが、ドライバー移籍市場がにぎやかな今シーズンは「まだ準備が整っていない」ためドライバーに関する発表は行わないという。チーム代表のステファノ・ドメニカリは、ブラジルの『O Estado de S.Paulo(オ・エスタード・ジ・サンパウロ)』に「信じられないかもしれないが、そのことについて考え始めてもいない」と語る。
「なぜかって?」
「急いでいないからだ」
同紙のリビオ・オリッキオ記者の取材に、ドメニカリはフェルナンド・アロンソ(フェラーリ)の来季のチームメートが今も決まらない理由をこう話した。
フェルナンド・アロンソ(フェラーリ)の「ナンバー1ドライバー」としての地位は揺るぎないはずだが、フェリペ・マッサに代わってフェラーリのシートに座るドライバーには実力派ドライバーの名も多く上がっている。ニコ・ヒュルケンベルグ(ザウバー)、キミ・ライコネン(ロータス)、またはジュール・ビアンキ(マルシャ)、ジェンソン・バトン(マクラーレン)の名も出てきている。
モンツァで来季のドライバーを発表するという伝統について、フェラーリのコラムニスト『跳ね馬のささやき』は「(今年は)見込みはないね」とした。
「つぶやかずにいられないツイッター大好きな人たちには、落ち着いてもらいたい。発表を待っているものなどないのだ」
「なぜかって? 何も決定していないからだ。そして、よい家族がそうするように、重大な決定は正しいときに下されるのもであって、カレンダーのこの日までに決める、というものではないんだ」とフェラーリのコラムニストは話している。