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F1第8戦イギリスGPフリー走行1回目、詳細レポート

2013年06月28日(金)20:02 pm

2013年F1第8戦イギリスGPが6月28日(金)、シルバーストン・サーキット(1周/5.891km)で開幕。現地時間10時(日本時間18時)からフリー走行1回目が行われ、ダニエル・リカルド(トロロッソ)がトップになった。

【結果】F1第8戦イギリスGPフリー走行1回目、各ドライバーのタイム、タイム差など

セッション開始時の天候は雨。気温17℃。路面温度は17℃。イギリスではめずらしいことではないが、今年も最初のセッションは雨の中で行われることになった。イギリスGPで使用されるドライタイヤはオレンジ色のハードタイヤと、白のミディアムという、4種類あるタイヤのうちの硬めの2種類。さらに、金曜日のフリー走行セッションには今回もプロトタイプタイヤが追加支給されているが、当然ながらこのセッションではドライタイヤを使える状態ではない。

セッション開始と同時に、まずはウィリアムズ勢とザウバー勢が水量の多いときに用いられる青色が施されたウエットタイヤを装着してインストレーションラップへと出てゆく。当初フォース・インディアは、このフリー走行1回目にはシミュレータードライバーを務めているジェームス・ロシターをエイドリアン・スーティルに代えてドライブさせるとしていたが、天候が悪化したためこれが見送られ、いつものようにスーティルがステアリングを握っている。ロシターはかつてBARホンダやSUPER AGURIでもテストドライバーを務めていたことのあるドライバーだ。

開始15分。ロータスのキミ・ライコネンと、トロロッソ勢の3台を除く全車がインストレーションを済ませている。各チームともインストレーション後はマシンをガレージへと戻しセッティング作業に入った。こういう天候ということもあり、今後しばらくはコースに出てくるクルマもなさそうだ。このセッション後は土日に向けて天候が回復するという予報があるだけに、各チームとしてもこのコンディションで走行を重ねてもあまり意味がないと考えても無理はない。

開始40分となったところで、ダニエル・リカルド(トロロッソ)が初めてコース上に姿を現した。雨は相変わらず降り続いており、コース上の水量も増えているようだ。マシンがあげる水煙もかなり大きくなっている。当然、リカルドもインストレーションを終えてピットへと戻ってゆく。続いてチームメートのジャン-エリック・ベルニュもインストレーションへと出てゆく。これでまだ1度もコースインをしていないのはライコネンだけとなった。

開始50分が経過し、残り時間が40分となったところで、再びザウバーのエステバン・グティエレスがコースインしてゆく。水量はかなり多く、ところどころでアクアプレーニングを起こし、クルマの挙動が安定しないことがみてとれる。グティエレスはその周回で一度ピットレーンへと戻るものの、そのままピット出口でスタート練習をして再びコースへと戻る。

残り30分。どのドライバーもクルマから降り、ガレージ内で様子を見ている状況だ。観客席を埋めたファンにとっては、低い気温と雨の中で耐えなくてはならないセッションとなってしまっている。そんな中、セバスチャン・ベッテル(レッドブル)がピットレーン出口でスタート練習を行いながらコースへと向かう。やはりタイム計測を行わずそのままピットへ戻ったベッテルだが、走行中には無線で「ストレートの水量が多すぎる」とチームに報告していた。

セッションの残り時間が20分を切るころから、ヘルメットをかぶり、クルマに乗るドライバーの姿が増えてきた。まずはリカルドがコースインし、このセッション初のタイムアタックに臨んでゆく。リカルドの最初のタイムは2分0秒029。そのまま計測を続けたリカルドは次のラップで1分57秒992を記録している。

残り10分。各チームのドライバーたちが続々とコースへと向かい始め、コース上にF1カーのエンジン音が響き渡り始めた。

残り5分を切ったところで、ルイス・ハミルトン(メルセデスAMG)が1分55秒458を記録してトップに。ここでシャルル・ピック(ケータハム)がコースアウトしてタイヤバリアにクラッシュ。

リカルドが残り1分のところで1分54秒249をマークして再びトップに立ち、そのままセッション終了を迎えた。

結局タイム計測を行ったのは11台だけで、ベッテルやフェルナンド・アロンソ(フェラーリ)といった主力組はタイムを刻むことなくセッションを終えている。また、ライコネンはついに最後まで1度もコースに顔を出すことがなかった。

【写真】F1イギリスGP金曜日(全30枚)

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