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F1第7戦カナダGPレースレポート

2013年06月10日(月)5:10 am

2013年F1第7戦カナダGPが6月9日(日)、ジル・ビルヌーブ・サーキット(1周/4.361km)で3日目を迎え、現地時間14時(日本時間27時)から決勝が行われ、セバスチャン・ベッテル(レッドブル)がポール・トゥー・ウィンを飾った。

【結果】F1第7戦カナダGP決勝、各ドライバーのタイム、タイム差、ピット回数など

レース開始時の天候は晴れ。気温23℃。路面温度は23℃。金土の雨がウソのような晴天だ。タイヤはプライムがミディアム、オプションはスーパーソフト。上位グリッドはレッドブルとメルセデスAMGで占められ、これにバルテリ・ボッタス(ウィリアムズ)が割って入る形。フェラーリやロータスはばん回できるのか。マクラーレンの不調はいったいいつまで?

予選後、2人のドライバーがペナルティーを受けた。キミ・ライコネン(ロータス)とダニエル・リチャルド(トロ・ロッソ)だ。Q2赤旗後の再開時、車列に付かず所定外のレーンからマシンをスタートさせたことから、2グリッド降格の処分を受けたものだ。これによりライコネンは10番手、リチャルドは11番手から決勝に臨む。また、ロメ・グロジャン(ロータス)は、モナコGP決勝で事故を引き起こした責任を取って最後尾からカナダGPをスタートする。

フォーメーションラップを終えてグリッドに着く各車。上位はいずれもスーパーソフトを装着している。シグナル消灯からセバスチャン・ベッテル(レッドブル)が好スタート。以下ルイス・ハミルトン(メルセデスAMG)、ニコ・ロズベルグ(メルセデスAMG)、マーク・ウェバー(レッドブル)、バルテリ・ボッタス(ウィリアムズ)、フェルナンド・アロンソ(フェラーリ)と続く。

カナダで優勝経験のないレッドブル。トップのベッテルは序盤に1分18秒874の最速ラップをマーク、2番手ハミルトンに4秒4の差をつけて早くも独走態勢。ところが10周目の終盤、コーナー出口で後輪を壁にヒット、今後の影響がやや心配だ。

ベッテル以降の順位は2番手ハミルトン、3番手ロズベルグ、4番手ウェバー、5番手アロンソ、6番手ベルニュ、7番手ボッタス、8番手キミ・ライコネン(ロータス)、9番手に後方から大きくばん回したフェリペ・マッサ(フェラーリ)、10番手はポール・ディ・レスタ(フォース・インディア)。

14周目、ウェバーが最初のピットイン、スーパーソフトからミディアムへ。続く15周目にロズベルグがピット、こちらはスーパーソフトでつないでいる。17周目にトップのベッテル、4番手アロンソが相次いでピットイン。どちらもミディアムを選んだ。19周目、暫定トップのハミルトンがピット、ミディアムを履いて2番手で戦線復帰。

20周を終えてトップはベッテル。11秒8差で2番手にハミルトン、3番手ロズベルグ、4番手ウェバー、5番手アロンソ。その後方、6番手ライコネンが23周目にピット、スーパーソフトからミディアムへ。右リアの装着に手間取って、じゃっかん時間をムダにした。同じ周回にベッテルが1分18秒477で最速ラップを更新。第2スティントも快調そうだ。

3番手ロズベルグと4番手ウェバーのバトルが激しい。その差はコンマ4秒。そのすぐ後ろにはアロンソが迫る。ロズベルグは上位で唯一、スーパーソフトを履く。

35周目、2番手ハミルトンが無線でDRSの不調を報告。ストレートの長いカナダでDRSが使えないのは痛い。39周目、4番手アロンソが1分17秒844でファステスト・ラップ。42周目の第一コーナーでウェバーをかわして3番手に浮上だ。

45周目、トップのベッテルが1分17秒324でファステスト。2番手ハミルトンとの差は15秒まで開いた。以下3番手はアロンソ、4番手ウェバー、5番手ロズベルグ、6番手ベルニュ、7番手ディ・レスタ、8番手にスーティル、9番手ライコネン、10番手グロジャン。ディ・レスタはここまでピットインしていない。

48周目に3番手アロンソ、次いで49周目に2番手ハミルトン、50周目にはトップのベッテルがピット、いずれもミディアムを装着した。アロンソは2番手狙いでハミルトンを追撃、53周目に1分16秒734のファステストをたたきだす。ハミルトンも自己ベストを出して応酬する。

55周目、ベッテルが1分16秒561の最速をマーク。ディ・レスタが57周目にようやく最初にして最後のピット。スーパーソフトに履き替えて上位フィニッシュを目指す。

59周目、2番手ハミルトンが周回遅れの8番手スーティルに引っかかった。後方アロンソとの差はコンマ4秒に。62周目、ハミルトンとアロンソのバトルが激しい。63周目の第一コーナーでついにアロンソがハミルトンをパス、2番手へ。食い下がるハミルトンは、65周目の最終シケインでアロンソに仕掛けようとするが失敗。

レース終盤、ベッテルはペースを一気に落とし、なかばクルーズ状態。勝利を確信したかのようだ。

70周のレース、最初にチェッカーを受けたのはベッテル。今季3勝目、カナダ初制覇だ。2位アロンソ。3位ハミルトン。4位ウェバー。5位ロズベルグ。6位は殊勲のベルニュ。7位は1ストップで粘りの走りを見せたディ・レスタ。8位マッサ。9位ライコネン。10位はスーティルだった。

11位ペレス、12位バトンのマクラーレン勢は屈辱のノーポイント。

次回第8戦イギリスGPは、2週間後にシルバーストーンで開かれる。ここで正式投入予定の新仕様ピレリタイヤは、勝負にどう作用するだろうか?

【写真】F1カナダGP土曜日(全30枚)

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