マクラーレンの子会社が供給しているF1マシンに必須の電子機器が今年に入ってから問題を繰り返している。
問題の電子制御装置(ECU)は来年のV6ターボエンジン移行を前にアップグレードされたが、どのチームもF1テストでトラブルに見舞われることになった。
マクラーレン・エレクトリック・システムズ(MES)はソフトウェアの不具合に対応したが、16日(土)も走行するマシンとレースを統括するFIA(国際自動車連盟)との通信は戻らなかった。
これによりドライバーたちはコックピットの中の電子装置からではなく、コース脇の旗から重要な指示を読み取らなくてはいけなくなった。そして、レース・ディレクターのチャーリー・ホワイティングにとっては、DRS(空気抵抗低減システム/可変リアウイング)を自動的に停止することができないことを意味している、と『Auto Motor und Sport(アウト・モートア・ウント・シュポルト)』が解説している。
同じ頃、メルボルンは停電に見舞われ、予選に向けての盛り上がりを中継していたF1の国際テレビ配信に混乱をきたしたが、結局悪天候により予選は延期されることになった。