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グロック、F1離脱の要因を語る

2013年01月29日(火)5:05 am

マルシャは、2012年シーズンの最終戦で、それまで保っていたチーム別のランキング(コンストラクターズランキング)10位の座を失ったが、このことがチームの財政状況を厳しいものとした。その結果、ティモ・グロック(元マルシャ)がシートを失うという結果を招いたようだ。

ドイツのウェブサイト『speed-academy.de』に、2013年F1シーズンには苦しい状況に置かれているマルシャには残れないかもしれないと最初に考えたのはいつだったか、と問われたグロックは、昨年の最終戦となったF1ブラジルGPのことを思い起こしながら、次のように答えた。

「僕たちは、10位の座を守れることを本当にあてにしていたんだ」

F1の商業権や運営方法、利益分配などが規定されたコンコルド協定により、10位までに入らないと重要な分配金を受け取ることができないことが規定されており、チーム別ランキングで10位以内に入ることはチーム財政上に大きな意味を持つためだ。

しかし、マルシャはそのレースでケーターハムに逆転され、ランキング10位の座を守りきることができなかった。このため財政的に苦境に立ったチームは、新たに資金を持ち込めるドライバーとの契約を目指すためにグロックとの契約を中途で解除することになったのだ。

グロックはすでにDTM(ドイツ・ツーリングカー選手権)への転向を決め、同シリーズでも有数のチームであるBMWとの契約を済ませている。

グロックはさらに次のように続けた。

「あれ(ブラジルGP)以来、自分の将来のことが気になり始めたよ」

「チームは僕のところへやってきて、とても明確かつ正直に、どういう状況に置かれているかを伝えてくれた。僕はそのことに関する自分の考えをまとめ、最終的にチームと一緒にどういった可能性があるかを話し合った」

「そして、僕はチームの置かれた経済状況がどれほど困難なものかが理解でき、望むような形で前進させる(チームに残る)ことが難しいだろうということが分かったんだ」

かつてトヨタF1チームでドライバーを務めていたグロックは次のように締めくくっている。

「チームにはいい基盤もあるし、新車はもっと進歩したものになると信じている。それでも、本当に大きく前進するためには何が必要なのかということも分かっているよ」

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