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フォルクスワーゲン、WRCデビュー戦で2位表彰台

2013年01月22日(火)18:12 pm

2013年のWRC開幕戦でWRCデビューを果たしたフォルクスワーゲン。デビュー戦にもかかわらず、2位表彰台を獲得。以下、フォルクスワーゲン・グループ・ジャパンのプレスリリース。

フォルクスワーゲンは、2013年1月15日(火)にモナコ公国およびフランスで開幕した自動車レース(ラリー)の最高峰「FIA 世界ラリー選手権(通称:WRC)」の開幕戦「ラリーモンテカルロ」に、2台の「ポロ R WRC」で参戦。フォルクスワーゲンにとっては、WRC デビュー戦となるこのレースで、フランス人のセバスチャン オジェ選手が、総合2位表彰台を獲得し、「ポロ R WRC」の高い競争力を世界に示しました。

2013 年の「ラリーモンテカルロ」は、フレンチアルプスを舞台に雪と氷、そして湿った舗装路というWRCシリーズ屈指の過酷な路面状況に加え、時折、大雨や濃霧に見舞われるという、近年、まれに見る悪天候の下で行われました。フォルクスワーゲンは、この伝統の開幕戦に「ポロ R WRC」を投入、フィンランド人のヤリ‐マティ ラトバラ選手、フランス人のセバスチャン オジェ選手の二人のドライバーで挑みました。

最初の競技区間(=スペシャルステージ、通称:SS)では、「ポロ R WRC」を駆るセバスチャンオジェ選手が、9 年連続の世界王者であるセバスチャン ローブ選手(シトロエン)を抑えてトップタイムを獲得し、「ポロ R WRC」のデビュー戦での快走に世界中から大きな注目が集まりました。

初日の好調を維持したオジェ選手は、総合2番手の順位を最終SSまで堅持し、WRC初参戦となるフォルクスワーゲンにとって快挙となる「初戦 2 位表彰台」をもたらすと共に、市販車をベースとした「ポロ R WRC」が持つ競争力の高さを世界に示しました。一方、ラトバラ選手は、最終日まで総合5番手の順位を走行していましたが、SS14 で悪化した路面でコースアウトしてしまい、残念ながらリタイアとなりました。

そのSS14 は、有名な「チュリニ峠」を含むSSです。チュリニ峠の標高は1607m。幾重にも連なるクランク状のコーナーが多くの観客に埋め尽くされ、コースは熱狂と興奮に包まれました。ラリーの最終日19日(土)に SS14、SS16、そして21時23分に先頭走者がスタートするSS17の計3回使用される予定になっていましたが、折からの悪天候とSS17に観客が集まりすぎたことで、ラリー主催者はSS17と最終SSのSS18を安全上の理由からキャンセルしました。これによりSS16までの結果が最終順位となり、オジェ選手の2位表彰台が確定しました。

フォルクスワーゲンにとっては、最初の SS で初のトップタイムを獲得したことも非常に大きな第一歩だと言えます。さらにオジェ選手が、競技 2 日目の SS5 においてもトップタイムを獲得した事で、その速さが偶然でないことを証明しています。また、フォルクスワーゲンは、16カ所のSSの内、14カ所のSSでトップ3に入るタイムを記録しており、今後の活躍を期待させるに十分な実績を残しました。

次戦は2月7日(木)にスタートする「第2戦ラリースウェーデン」です。マイナス25度にもなる極寒の圧雪路で行なわれる一戦は、「ラリーフィンランド」と並ぶ WRC 屈指の高速イベントとして知られています。ラトバラ選手はこのラリーで過去2勝(2008年、2012年)を挙げており、好成績が期待されます。フォルクスワーゲンの活躍にご期待ください。

フォルクスワーゲン モータースポーツ ディレクター: ヨースト カピート
「ポロ R WRC にとって初戦となるラリーモンテカルロで、2位表彰台獲得という成績は、予想以上でした。この4日間、チームの皆は素晴らしい働きをみせ、マシンも完璧に整備されました。しかし私は、今回の結果はオジェ選手の運転能力に拠るところも大きいと考えます。ラリーモンテカルロはWRC のなかでも特別なラリーであり、ドライバーの力量で大きな差がつきます。したがってポロ R WRC の真の実力は、この後に続く、いくつかのラリーを終えてみないと見極められないと思います」

カー#7: ヤリ‐マティ ラトバラ(フィンランド) 最終結果:リタイア(SS14)
「非常に残念な気持ちで一杯です。チュリニ峠のSS14では予想よりも湿った雪が多くあり、右コーナーへの進入が速すぎました。マシンは思ったとおりに曲がらず、大きなクラッシュを喫してしまいました。今回の目標は完走して多くの経験値を持ち帰ることだったので、こういった形でラリーを終えるのは残念です。素晴らしいマシンを用意してくれたチームに申し訳なく思うと共に、ポイント獲得のチャンスを逃したことが悔やまれます」

カー#8: セバスチャン オジェ(フランス) 最終結果:総合 2 位
「2位表彰台をこれほど喜べたことは今までありません。ポロ R WRC のデビュー戦で2位表彰台という結果は、素晴らしいと思います。ラリーは、おそらく今まで経験してきたなかでも、最も難しい状況でした。特に最終日のSS14は非常に滑りやすく、コースアウトせずに走るには時速20kmほどしか出せない区間もあったほどです。チームは2012年の1年間、本当に頑張ってきました。今回の結果により、彼らの気持ちに応えることができたのではないかと思います。ラトバラ選手のリタイアは残念でしたが、私たちは今後も勝利を目指してチーム一丸となって戦っていきます」

FIA 世界ラリー選手権 第1戦ラリーモンテカルロ 最終結果
1. セバスチャン ローブ/ダニエル エレナ(シトロエン) 5 時間 18 時 57 秒 2
2. セバスチャン オジェ/ジュリアン イングラシア(フォルクスワーゲン) +1 分 38 秒 9
3. ダニ ソルド/カルロス デル バリオ(シトロエン) +3 分 49 秒 1
4. ミッコ ヒルボネン/ヤルモ レーティネン(シトロエン) +5 分 26 秒 3
5. ブライアン ブフィエ/チェビー パンセリ(シトロエン) +8 分 13 秒 1
6. マッズ オストベルグ/ヨナス アンダーソン(フォード) +12 分 3 秒 7
※2 位以下は、1 位とのタイム差
R. ヤリ‐マティ ラトバラ/ミーカ アンティラ(フォルクスワーゲン) SS14 リタイア

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