レッドブルが採用した「ラバー」フロントノーズはF1のルールに違反しているとの疑いを、F1の統括団体FIA(国際自動車連盟)のF1技術部門責任者と安全委任会の代表を兼任するチャーリー・ホワイティングが一蹴した。
事の発端は、ダメージを受けたセバスチャン・ベッテル(レッドブル)のフロントノーズを交換した際、その先端がまるでゴムのように柔軟にたわむ様子がビデオに撮影されていたことに始まる。
この映像により、「空力の天才」と称されるエイドリアン・ニューイ(レッドブルの最高技術責任者)がデザインしたフロントノーズが、フレキシブルパーツにおける規定の許容範囲を超えているのではないかとの疑問がF1界で沸き起こったのだ。
しかしレッドブルのノーズの動きはFIAが衝突テストにおいて要求する安全基準に合致しているとの報道が、その後なされた。
この件に関して、ホワイティングはイタリア紙『Autosprint(オートスプリント)』に対し、「アブダビでベッテル(のマシン)に起きたことは特殊なケースだ。というのもメカニックがノーズをつかんでひねっていたんだからね」として上でこう続けた。
「ほかのマシンにだって同様のことが起きるに違いない」