フェラーリのフェリペ・マッサが、自身の将来は2012年後半の成績次第で決まる、と認める発言をした。
不振の続くマッサについては、すぐにでも解雇されるのではないかとの推測が広がっていたが、第6戦のモナコGP(5月27日決勝)でようやく調子の良いところを見せた。また、フェラーリ会長のルカ・ディ・モンテゼモーロが、マッサの後任候補として名前の挙がっていたセルジオ・ペレス(ザウバー)について経験不足を指摘したこともあり、マッサがフェラーリに残れる見込みも増したようだ。
モンテゼモーロは先週末、『Reuters(ロイター通信)』にこう話した。「われわれのマシンは進歩しているから、乗りこなすのも難しくなくなるはずだ」
「それに、フェリペの走りもさらに良くなると期待している。すでにモンテカルロでも目にしたわけだが、彼はコース上で最速の5人に入っていたし、予選でもそうだった」
「だから、この調子を維持してくれることを願っている。現時点では、将来についてまだ何も決めていない。それには早すぎるからだ」
チームメートのフェルナンド・アロンソも、マッサが調子を取り戻せるようサポートすると話した。
「これまで(2012年序盤)の結果はフェリペにとってふさわしいものではなかったよ」
「その状況を変えるためには、チームも彼を支援するし、僕もできる限りのサポートをする」
「モナコでは状況が変わってきたみたいだし、これから上向きになってくれることを期待しているんだ」とアロンソは語っている。
また、ドイツの『Auto Bild(アウト・ビルト)』によると、マッサは、2013年も「フェラーリに残留するチャンス」があると考えているという。
しかしマッサも、調子に乗ってはいけないことを承知している。「すべては、これから自分が出す結果次第だ」とマッサは話している。またマッサは、将来の計画も立てていないと話した。
「今の時点では、来年自分が何をしているかまったく分からないよ。僕の未来は次のレースだけだ」
「とにかく望んでいるのは、F1のいいチームに残ることだよ。それができず、小さいチームに移籍しなければならないとしたら、続けるかどうかは全然分からない」